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  • コンクリ内部の塩分/ガンマ線で非破壊測定/理研 実証機開発フェーズへ

     理化学研究所の光量子工学研究センター中性子ビーム技術開発チームは、「理研小型中性子源システムRANS(ランズ)」を使った「中性子誘導即発ガンマ線分析法」によって、非破壊でコンクリート内部の塩分を測定する技術を開発した。橋梁や道路、トンネル壁、建築物などの非破壊検査への適用が考えられる。今後は、中性子源を実際のインフラ構造物付近に持ち込むための可搬型中性子源の開発を進めるとともに、塩分検出能力や濃度分布の深さ精度の向上を目指し、社会実装に向けた実証機の開発フェーズに進む。

     

     沿岸や山間部にある橋梁などのコンクリート構造物は、海水や凍結防止剤に含まれる塩分によって鉄筋が腐食する“塩害”が問題となっている。従来の塩害劣化診断は、現場でコンクリートを採取して構造物表面から鉄筋までの間にどのように塩分が分布しているか測定する。

     

     今回開発した技術では、透過能力の高い中性子をコンクリート表面から照射し、コンクリート表面近くに置いたガンマ線検出器で、内部で発生したガンマ線を検出する。検出器に到達するガンマ線の量とガンマ線エネルギーによって、コンクリート表面から5cm以上内部の塩分濃度分布を非破壊で測定できる。

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    掲載日: 2018年10月26日 | presented by 建設通信新聞

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