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山岳トンネル/セントルを自動セット/前田建設の新システム/岐阜工業とマック協力
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【6人作業が2人で可能/尾鷲第四トンネルで効果検証】
前田建設は、岐阜工業(岐阜県瑞穂市、宗像国義社長)とマック(千葉県市川市、宮原宏史社長)の協力を得て、山岳トンネルの覆工コンクリート打設型枠を自動で設置できる「セントル自動セットシステム」を開発した。国土交通省中部地方整備局が発注した尾鷲第四トンネルで導入しており、効果検証とシステムの改善を進めた上で、ほかのトンネルにも展開する。
同システムは、自動追尾トータルステーションでセントル位置を測定し、設計位置と実測位置の差分値をセントル制御盤に無線自動転送する。セントル制御盤が、その値に基づいて天端や側フォームなどを設計位置に自動で移動させる。既設コンクリートと重なり合う個所では、前田建設の「覆工施工継ぎ目の浮き・はく落防止システム」を活用し、型枠が既設コンクリートに接触して所定圧力以上になった時点で自動停止する機能を付加することで、セントル全体のセットを完了する。木材加工や木材設置などの人力作業だった妻型枠設置も、ワンタッチ操作で伸縮可能な鋼製型枠やエアバルクを使い、自動で妻型枠を設置できる。セントル本体には、自動走行機能も搭載した。
従来は6人で実施していたセントルセット作業を2人で短時間に実施可能で、省人化・作業時間短縮を実現する。下げ振りやスケールの人力目視で対応していた位置合わせ作業をICT化・機械化することで、型枠の設置精度向上にもつながる。
残り50%掲載日: 2019年12月23日 | presented by 建設通信新聞