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  • 大成ロテック會澤高圧コン/自己治癒アス研究加速/蘭大学教授と連携強化

     大成ロテックと會澤高圧コンクリートは、自己治癒アスファルトの研究を加速させている。両社は6月に自己治癒アスファルト材料の開発に関する共同研究契約を締結し、11月には青木政樹大成ロテック技術研究所第一研究室長や中村聖二會澤高圧コンクリート主席研究員らが、同技術の開発者であるオランダのエリック・シュランゲンデルフト工科大土木工学科教授を訪問。同技術について確認するとともに、シュランゲン教授と連携を深めた。

     

     自己治癒アスファルトは、加熱アスファルト混合物に「自己修復機能」と「特殊機器での加熱による強制修復の機能」を持たせる材料を事前に配合することで、供用後に発生するひび割れを修復できる技術で、アスファルト舗装の長寿命化が期待できる。

     

     自己修復に関する技術は、2030年には世界市場が30兆円規模にもなる分野とされており、塗料・コンクリート・ポリマー・フィルム・ゴム・ガラスなどさまざまな材料での研究が進められている。特に、建設分野ではインフラ長寿命化技術の1つとして注目が集まっている。

     

     11月のオランダ訪問では、シュランゲン教授らと同技術に関するディスカッションを実施したほか、オランダ国内の同技術を適用した実際の道路でアスファルト舗装のひび割れを修復する自己治癒メカニズムの実演にも立ち会い、材料の特性やインダクションヒーリング(強制修復のための加熱システム)の実機の操作状況などの重要項目について確認した。

     

     両社はシュランゲン教授との連携を強化したことで、今後も定期的な情報共有のもと、新たなビジネスモデルへの検討や日本国内での実用に向けた研究を加速させ、舗装分野のインフラ長寿命化や生産性の向上に貢献する技術の確立に取り組む。19年度内には、国内の材料を利用したインダクションヒーリングの効果を確認し、20年度前半には大成ロテックの敷地内での試験施工を目指すとしている。

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    掲載日: 2019年12月23日 | presented by 建設通信新聞

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