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  • コンクリひび割れ画像解析/AI自動検出を付加/大成建設 点検作業の時間短縮

     大成建設は、コンクリートのひび割れ画像解析技術「t・WAVE(ティー・ドット・ウェーブ)」にAI(人工知能)を用いた自動検出の機能を付加した。これまで多大な時間と費用を要していた点検作業のさらなる時間短縮とコスト削減を図ることが狙い。

     

     同社は、2008年にウェーブレット変換(画像の中にある線状の特徴範囲を抽出するのに適した画像解析技術)を使ってコンクリート構造物のひび割れ画像を解析・評価する「t・WAVE」を開発し、これまで30件以上のインフラ構造物の点検業務に活用してきた。その技術の有用性を向上させる手段として、AIによるひび割れの自動検出機能を付加。実証を行った結果、人による目視作業をなくすことで、ひび割れ点検作業のさらなる時間短縮に成功した。

     

     実際に高架橋の橋脚を対象にした実証の結果、 ひび割れの検出精度80%以上で、これまで人が画像を見ながら、 ひび割れを判別してトレース作業をしてきた従来手法との比較で90%程度もひび割れ検出のトレース作業時間を低減した。 目視点検に対する費用を50%も削減できたという。

     

     検出したひび割れの状況を高精度に数値化・色彩化することで、定量的な評価が可能。今後もさらなるAIの活用など、正確かつ迅速、安価なコンクリート構造物のひび割れ点検技術の普及によって、インフラ構造物の長寿命化に貢献していく方針だ。

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    掲載日: 2021年3月26日 | presented by 建設通信新聞

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