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教育? 労働? それとも搾取? 建築界のインターンシップ「オープンデスク」考

教育? 労働? それとも搾取? 建築界のインターンシップ「オープンデスク」考

建築家を目指す学生が新たな発見、学びを求めて参加する「オープンデスク」。というと聞こえはいいが、建築界隈で近年とみに問題視されている制度でもある。

オープンデスクとは輝かしい未来を手にするための教育か、それとも……。そんなオープンデスクの光と闇を覗いていく。

オープンデスクとはなんぞや?

建築設計界に身を置く持つ者なら一度は耳にしたことのあるであろうオープンデスク。それ以外の馴染みのない方に向けて、まずはその概要を説明しておきたい。

JIA(公益社団法人 日本建築家協会)は、1980年代にはじまったオープンデスクについて以下のように定義している。

第2条 この制度は、建築家を志す勉学途上の学生に対し、会員建築家の事務所がその門戸を開き、長期にわたってその制作活動に接する場を提供することにより、日本建築家協会(以下本会という)が建築家教育の一端を担うことを目的とする。

第3条 この制度が対象とする学生は、各種教育機関において建築学等を専攻する学生とする。

第6条 受入事務所は適用学生のため、4条で定める期間内において可能な限り勉学の場を提供するとともに、本制度の目的に添うよう、その便宜を計り勉学を指導、援助する。 公益社団法人 日本建築家協会 オープンデスク制度規則より

アルバイトや就職活動を目的とした制度ではないとされており、「学び」を目的に参加するのが基本のようだ。つまりは、「建築家を目指す学生向けのインターンシップ」と言える。

教育目的であるがゆえに、交通費程度は支給されるものの、インターンシップは基本的に無給である。

期間は設計事務所ごとに異なるが、学生の夏季休暇を利用して1~2週間ほど実施されるケースが多いようだ。内容も設計事務所によって様々で、スタディ模型制作や作図などを行う事務所もあれば、打ち合わせやプロジェクトへ参加できる事務所もある。

学びの場を提供された学生は設計事務所を主宰する建築家と肩を並べつつ、普段の授業では味わえない現場の空気を味わうことができるのだ。

ただし、申請事務手続き費用としてJIAに2,500円を納めなければいけないが……。

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「建設の匠」編集部
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「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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