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タテコレ
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  • 東京駅丸の内駅舎(正面)
  • 東京駅丸の内駅舎(斜め上方より)
  • 東京駅丸の内駅舎(斜めより)
  • 東京駅丸の内駅舎ドーム内部

東京駅丸の内駅舎コレクション【夜景】

“日本近代建築の父”と称され、日本銀行本店や両国国技館を設計した辰野金吾の代表作は、東京駅丸の内駅舎と言っていいのではないだろうか。1914年以来、東京の玄関口として愛されてきたが、1945年、太平洋戦争によって南北ドームと屋根や内装を焼失。戦後から2007年までは地上3階の駅舎を2階建てに復興し、使用していた。

老朽化を機に、現存する駅舎の外壁など主要部分を可能な限り保存・活用して創建時の姿を忠実に再現し、さらに耐震改修する保存・復原工事を行うことに。鹿島建設がその重責を担うことになった。

鹿島建設は、鉄骨煉瓦造の建造物の下に2層の地下躯体を新設。アイソレータやオイルダンパーを用いた日本最大規模の免震レトロフィット工事を敢行した。また化粧レンガや天然スレートなどの仕上げや装飾は、調査や資料を基に再現。その際、失われつつあった古来の漆喰や擬石塗等の左官、銅板葺等の板金の特殊技能を復活させると同時に最新技術を採用・融合させた。2012年に保存・復原工事は完了し、2017年末には広々とした駅前広場も完成した。

ところで復原されたドーム内部には、十二支のレリーフが埋め込まれている。しかし、ドーム自体は八角形で、干支も当然ながら8つしかない。「欠けた干支はどこにいったのか」が長年の謎だったが、復原工事完了からしばらくのち、辰野金吾の故郷である佐賀県武雄市にある武雄温泉楼門内に残り4つが埋め込まれていることが判明した。東京ステーションホテルが工事完了後に気になって調べたところ、この事実が判明したんだとか。

辰野金吾のお茶目な遊びは、100年経ってようやく実を結んだようである。

SPOT INFORMATION
東京駅丸の内駅舎
所在地
東京都千代田区丸の内一丁目1番3号
カテゴリ
鉄道
用途
鉄道施設
改築
2012年
文化財指定日
2003年5月30日
敷地面積
7,821 ㎡
延床面積
19,600 ㎡
建築面積
7,821.39 ㎡
着工年月
1908年3月
竣工年月
1914年12月
関連企業
発注者(事業主)
東日本旅客鉄道(復原時、以下同)
設計者
東日本旅客鉄道 東京工事事務所 / 東京電気システム開発工事事務所 / ジェイアール東日本建築設計事務所 / ジェイアール東日本コンサルタンツ設計共同企業体
施工者
東京駅丸の内駅舎保存・復原工事共同企業体 (鹿島建設 / 清水建設 / 鉄建建設)
技術・工法
構造
鉄骨煉瓦造スレート葺
規模
地上3階(一部4階)・地下2階(復原時)
高さ
約46.1m(復原時)
工法
免震レトロフィット工法(復原時)
受賞歴
建築学会賞
東京駅丸の内駅舎
WRITER
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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