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タテコレ
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  • 正面(南側)から見た中野サンプラザ。入口付近以外は普通の真四角なビルに見える。
  • JR中野駅付近から望む。大小ふたつの三角形が組み合わさっていることが分かる。
  • 北西の方角から見れば、滑り台のようにひたすら斜めだ。
  • 上部を除き、ほとんど窓がないのも特徴的。
  • 突き出しているのは搬入口の屋根。壁面には凹凸が。
  • 張り出した正面玄関付近も直線と鋭角を基調としている。
  • 中野サンプラザ遠景。その存在感は抜群だ。(写真/PIXTA)

【タテコレ】中野サンプラザ・コレクション【アイドルの聖地に、さよならを】

AKIBAこと秋葉原は「OTAKUの街」として多くの訪日観光客を集めているが、元祖オタク・サブカルの聖地といえば、中野である。

そんな中野のランドマークとしてそびえ建つは中野サンプラザ。コンビニで売っているサンドイッチのような三角ビルだ。

1973年にオープンした中野サンプラザは、旧名称「全国勤労青少年会館」。パレスサイドビルを手がけた日建設計の林 昌二の作品である。その名のとおり、勤労青少年のための施設として雇用促進事業団(いまの雇用・能力開発機構)によって設立された。結婚式場やコンサートホール、ボーリング場にプール、レストランにホテルまで、当時のさまざまな娯楽を詰め込んだ夢の施設であり、特にアイドル・コンサートの“聖地”として、長く親しまれてきた。

ちょっと前まで、中野周辺の高層建築といえば中野サンプラザと、サンプラザから遅れること3年後に竣工した黒い中野電電ビル(現:NTTドコモ中野ビル)ぐらい。しかしここ数年の駅前再開発により高層マンションやオフィスビルが建ち、見る角度によっては白い三角ビルは隠れ、だんだん遠くから見られなくなってきていた。

2018年9月、中野区は駅前再開発計画の一環で、老朽化の進んだ中野サンプラザを2024年に解体することを明らかにした。新施設の名称や形状は、現在の中野サンプラザを引き継ぐとされているが、具体的なイメージはまだ明らかになっていない。

実は雇用促進事業団が設置した「サンプラザ」という名称の同類施設は各地にいくつか存在するのだけれど、これほど際立った個性を持ち、地域に愛され、そして惜しまれているサンプラザは中野以外にないのでは、と思う。

今後、これを読むあなたが同施設のコンサートホールに来場する機会があれば、お目当てのアイドルだけでなくそれらを包み込んできた建築物にも、ぜひ感謝のエールを送っていただきたい。

SPOT INFORMATION
中野サンプラザ

所在地
東京都中野区中野4丁目1−1
カテゴリ
高層ビル
用途
オフィス / スポーツ・レジャー / 文化・研究施設 / ホテル / 商業施設
階数
地上21階・地下2階・塔屋1階
敷地面積
9,530㎡
延床面積
51,009㎡
建築面積
4,632㎡
竣工年月
1973年4月
関連企業
発注者(事業主)
雇用促進事業団
設計者
株式会社日建設計
施工者
株式会社大林組 / 株式会社フジタ / 佐藤工業株式会社共同企業体
管理運営
株式会社中野サンプラザ
技術・工法
構造
RC造、SRC造
高さ
92m
運営会社
株式会社中野サンプラザ
35.707618,139.664686
WRITER
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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