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タテコレ
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  • 新橋と銀座の境界に立つ一本の樹のような静岡新聞・静岡放送東京支社ビル。
  • 真横からは樹に見えない凹凸のなさ。
  • 幹から枝が生えているよう。春になっても花は咲かない。
  • コア部分から突き出した、いや、くっついた? オフィスフロア。
  • 入口だけ見れば意外と普通のビル。
  • 円柱の下にある池。樹には水が必要だ……という意味なのか?
  • 対面のリクルートビルのガラスに映る静岡新聞・静岡放送東京支社ビル。
  • 銀座側から見たところ。最上部だけしか見えなくても存在感が光る。
  • 新橋駅前の土橋交差点から、静岡新聞・静岡放送東京支社ビルを望む。
  • JR新橋駅からも見られる“メタボリズムの樹”。時間がなければ駅ホーム端からどうぞ(ただし東海道線ホームからは近すぎて見にくい)。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビル・コレクション【銀座で気になるメタボな樹】

西新宿にアバンギャルドな繭があるなら、銀座にはメタボリズムの樹がある。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビルは、1967(昭和42)年竣工のオフィスビルだ。丹下健三が設計した「メタボリズム」の代表的建築として、広くその名を知られている。

パレスサイドビルと同じような円筒形のコア部分が目を惹く。この「コミュニケーション・シャフト」はまるで樹の“幹”のようであり、さらにその幹からにょきにょきと生えている”枝”あるいは“葉”。鉄筋コンクリート造の幹部分(コア)にはエレベーターや階段などが備わり、鉄骨造の枝部分はオフィスだ。基本思想は中銀カプセルタワーと同じもの。メタボリズムならでは、である。

これがシルバーのアルミパネルにでも覆われていれば、いかにも昭和SF的建築に映っただろう。それが、茶色の外装色によって、筆者にはなにがどうやっても“樹”にしか見えない。しかも銀座と新橋の境界近くにあるため、「ここから先は銀座ですよ」と観光客に案内する目印の樹に見えるのだ。むかし、街道をゆく旅人の目印として植えられていた大樹のように。

銀座に植えられたメタボリズムの樹は、その後、銀座の街に広がっていく計画もあったようだけれど、あいにくこの一本だけで終わってしまった。しかしビルの魅力が損なわれることはもちろんなく、いまもオフィスとしてしっかり稼動中である。

このビルの撮影中、一眼レフで同ビルを撮影していた観光客とおぼしき白人女性に「このビルはとても素晴らしいわね」(たぶんこんな感じの英語で)と話しかけられたので、「Yes, Good Building!」と笑顔で返した。ニッポンは令和へと移り変わったけれど、昭和のビルだってこんなに素敵なんですよ、という誇らしさを込めて。いうまでもないが、筆者は昭和生まれである。昭和建築バンザイ!

SPOT INFORMATION
静岡新聞・静岡放送東京支社ビル

所在地
東京都中央区銀座8丁目3−7
カテゴリ
高層ビル
用途
オフィス
階数
地上12階・地下1階
敷地面積
187㎡
延床面積
1,493㎡
建築面積
162㎡
着工年月
1966年9月
竣工年月
1967年10月
関連企業
発注者(事業主)
株式会社静岡新聞社
設計者
丹下都市建築設計
構造設計者
青木繁研究室
設備設計者
株式会社森村協同設計事務所
施工者
大成建設株式会社
技術・工法
構造
鉄骨鉄筋コンクリート造
規模
地上12階・地下1階
高さ
57m
35.668963,139.759154
WRITER
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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