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萩原雅紀の「ダム」道。【06】まもなく旬! ハギワラ 春のダム放流まつり

萩原雅紀の「ダム」道。【06】まもなく旬! ハギワラ 春のダム放流まつり

放流の事情はさまざま

いかがだっただろうか。単にダムの放流、と言ってもその目的や事情はさまざまだ。貯めた水を1滴も無駄にしないよう、ダムの運用は水位や気候を見ながら1年以上先まで見渡して行われているので、気軽に「放流してほしい」なんて言えないだろう。……見たいけど。

すっかり長くなってしまったけれど、そういったことを踏まえて、今年の春から初夏にかけて、恐らく見られるであろうオススメの放流をいくつかご紹介したい。きっと、知らずに見に行くよりも有り難みを感じられるのではないだろうか。

青森県の津軽ダム。東北地方最新のダムで、クレスト部からではないものの雪解けの豪快な放流が見られるはず。車で1時間ほどの距離にある浅瀬石川ダムでは毎年クレストゲートの点検放流が行われているのでこちらも要チェック。もうすぐ公式HPで発表があるはずだ

岩手県の胆沢ダム。巨大ロックフィルダムの放流が見たければここがオススメ。恐らく4月中旬~5月初旬頃まで雪解けの放流が見られるはず

数年前からクレストゲート点検放流を行なっている湯田ダム(岩手県)。この際だからハッキリ言ってしまおう、私の中ではいまのところこれが日本で最高の放流です。本当にすばらしいので一見の価値あり。今年は4月20日、21日の2日間開催!

完成当時から毎年ゴールデンウィークにクレスト越流を行なっているという歴史と伝統の鳴子ダム(宮城県)。ここも美しいので必見。ゴールデンウィーク開催という行きやすさも良い。今年はまだ日程が発表されていないけれど10日間連続放流とかしないだろうか

毎年クレストゲートから雪解け放流を行なっている月山ダム(山形県)。ダムの規模、堤体の美しさ、放流の水量など、どれをとっても国内屈指のクレスト放流だと言える。ここも4月中旬~5月初旬頃までは見られると思う

年を追うごとに点検放流の見物客が増えている矢木沢ダム(群馬県)。今年はまだ発表がないけれど、隣の奈良俣ダムともども5月頃に開催されるはず。同じ時期に少し下流の藤原ダム、小森ダムも越流するので1日かけて見て回ろう

点検放流イベントブームの火をつけた下久保ダム(埼玉県・群馬県)。数千人を動員するイベントが今年は6月30日に開催予定!

どうしても東日本が多くなってしまうなか、唯一西日本からエントリーの温井ダム(広島県)。毎年6月頃、常時満水位から洪水期制限水位に水位を下げるためのド派手な放流が見られる

ここまで書いてなんだけれど、今年はどうも雪が少ない上に暖冬傾向らしいので、雪解け放流も例年より早くなる可能性があるし、そもそも放流まで至らないダムもあるかも知れない。ぜひ、行きたいダムの情報をチェックしてから臨んでほしい。

 
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WRITER
萩原 雅紀
萩原 雅紀
ダムライター、ダム写真家。1974年東京生まれ。ダムと名のつくものすべてを対象に、ライフワークとして「ダムめぐり」を続けている。これまで訪れたダムは国内外合わせて500基以上。毎年末に「日本ダムアワード」を主宰。ダムカードの発案にも携わる。著書に『ダム』『ダム2』(メディアファクトリー)、『ダムに行こう!』(学研プラス)等。
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