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萩原雅紀の「ダム」道。【17】「東京オリンピック」とダムの深イイ関係!?
2020/04/17
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筆者:萩原 雅紀
半年前は誰ひとりとして想像もしなかった理由で、東京2020オリンピック/パラリンピック(以下、東京2020大会)は延期となってしまった。残念だけど、世界中がそんなこと言っていられない状況なので、なんとか来年には騒ぎが収まっていることを祈りたい。
ところで、そんなオリンピックムードが盛り上がってきた2019年夏頃から、関東地方のダムも平和の祭典に向けて密かに動いていたことをご存知だろうか。
実は、開催地である東京を中心とする首都圏の生活用水を担う利根川水系、荒川水系、多摩川水系のダムで、東京2020大会を見据えた特別な運用が行われているのだ。訪日観光客を見込んだ放流イベントの準備……とかではないですよ(そういう企画もあったかも知れないけど)。

競技もいいけど来日した外国人みんなに見てもらいたい奈良俣ダム
オリンピックとダム、一見すると何の繋がりもなさそうだ。ボート競技会場もダムではない。
しかし、実は前回の開催時から、東京オリンピックとダムは深い関係があるのだ。
WRITER

萩原 雅紀
ダムライター、ダム写真家。1974年東京生まれ。ダムと名のつくものすべてを対象に、ライフワークとして「ダムめぐり」を続けている。これまで訪れたダムは国内外合わせて500基以上。毎年末に「日本ダムアワード」を主宰。ダムカードの発案にも携わる。著書に『ダム』『ダム2』(メディアファクトリー)、『ダムに行こう!』(学研プラス)等。
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