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秋本 佑の「建築を読書する」【05】日比谷図書文化館は「不自由な三角形」を愛おしく思う場所だった

秋本 佑の「建築を読書する」【05】日比谷図書文化館は「不自由な三角形」を愛おしく思う場所だった

貴重な文献を直接手に取って見られる

続く4階にあるのは、「特別研究室」と名付けられた部屋。三角形の頂点部分を利用している。

ここは主に、明治時代の官僚であった内田嘉吉氏の蔵書約16,000冊を収めた「内田嘉吉文庫」が中心となっている。日比谷図書文化館のWebサイトによれば、東京市駿河台図書館(千代田図書館の前身)が受託したもので、2010年11月に移転してきたとのこと。

伊藤博文の名が見える

外国語で書かれたものも

通常であればガラスケースの中に入っているような貴重な文献もあるが、ここでは手袋などすることもなく自由に手に取って見られるようになっている。たとえ細かい内容までは判読できなくても、生で見ることは刺激になるし、中には外国のポストカードを綴ったものもあり、眺めているだけでじゅうぶん楽しめる。ここもまた、「なにも目的がなくても楽しめる」という点につながっている。

これらの本も直接手に取れる

図版を眺めるだけでも楽しい

また、空間という観点で見ると、前述の通りこの特別研究室は三角形の頂点部分に位置することもあり、書棚はすべてオーダーメイドで作られたものだとか。たしかに綺麗に空間に収まっていてなんだか気持ちがよい。そんな点も注目していただきたい。

空間に合わせたオーダーメイドの棚

 
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WRITER
秋本 佑
秋本 佑
本(読書)大好きライター。小学生の頃、江戸東京たてもの園で前川國男邸を見て以来の建築好き。建築の専門教育は受けていないものの、「建築ファン」のひとりとして、note(https://note.mu/task_akimoto/m/md67488f9638c)に記事を書くなど。
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