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家入龍太のやさしい建設ICT講座【07】2019年 イエイリ注目の建設ICTスタートアップ企業7選【前編】

家入龍太のやさしい建設ICT講座【07】2019年 イエイリ注目の建設ICTスタートアップ企業7選【前編】

これからの建設業界には、革新的なICT技術の研究・開発が欠かせません。一方でゼネコンなどは、単独ではそれが難しい場合もある。そこで、革新的な技術を有する企業とコラボを組むケースも増えています。そこで注目されるのが、建設ICT系スタートアップ企業(Con-Tech)です。

建設会社のICTに関する記者発表などを見ていると、必ずどこかの小さなスタートアップと組んでいたりして、そういった企業がコアとなる技術を持っている例が多いのです。

もちろん、私が知らないけれど光輝くスタートアップもまだまだたくさんあるはずですが、今回は、イエイリが現時点で知っている範囲で、これから期待のスタートアップ企業を7つ選んでみました。

1 世界でドローン事業展開!テラドローン株式会社

まずは施工管理の分野で。テラドローンという会社は、日本でこそあまり知られていませんが東南アジアのベトナムやインドで電動バイクを年間3万台も売っている、テラモーターズという会社が母体です。

(画像をクリックするとWEBサイトへ飛びます)

社長は徳重 徹さんで、いわゆるシリコンバレーの起業家と同じような、卓越した国際的センスを持った方。何度もお会いしていますが、顔がちょっとイーロン・マスク(EVで有名なテスラモーターズ創業者)に似ているので、イエイリは日本版イーロン・マスクと呼んでいます(笑)。地元九州でもすでに名士としての扱いだとか。

彼は電動バイクで確固たる地位を築いたのち、次の事業としてドローンに目を付けた。大手ゼネコンの建設現場において計測協力していたドローン会社を買収し、それを基に事業を拡大しています。特筆すべきは、その圧倒的なスピード感。1か月に何か所も支社をつくるなど、ものすごいスピードで拡大しています。

技術開発も積極的に行っています。たとえば航空レーザ測量。ドローンにレーザースキャナーを積んで測量するのですが、これまで2,000万~3,000万円と非常に高価だった。徳重社長はそれを500~600万円と、およそ3分の1の値段に下げたのです。

航空レーザ測量がなぜ高かったかというと、IMU(慣性計測装置、inertial measurement unit)が1,000万以上もする超精密機器だから。このIMUを安価なGPSアンテナ6個と置き換えることで同等の働きをさせることに成功したのです。価格はアンテナと機器で10万円そこそこです。

さらに徳重社長はドローン市場が本格的に根づく前に自社の営業網を全世界に置こうと、しょっちゅう海外へ飛び回って、代理店や提携先を各国につくるためにタフな交渉を毎日行っているようです。

徳重社長の生き馬の目を抜く行動力と、思い切った投資はすごい。初めからあまり利益を求めず、まずは成長させることに注力するという、まさにセオリーどおりに実行している数少ない経営者ではないかと。大手企業の経営者は到底マネできないことをやっていますから、そのうちに売上などでも実績が伴ってきて、世界的企業になるんじゃないかと注目しています。

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WRITER
家入 龍太
家入 龍太
BIMや3次元CAD、情報化施工などの導入により、生産性向上、地球環境保全、国際化といった建設業が抱える経営課題を解決するための情報を「一歩先の視点」で発信し続ける建設ITジャーナリスト。代案や新しいことへのチャレンジを「ほめて伸ばす」のがモットー。日経BP社出身。講演回数は90回以上。資格は中小企業診断士、1級土木施工管理技士など。
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