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アドバンスト・メディアの音声認識で建築現場の生産性はどれだけ上がるか

アドバンスト・メディアの音声認識で建築現場の生産性はどれだけ上がるか

建設ICT Picks第三弾は、医療・製造・物流・流通など様々な分野で活用されているアドバンスト・メディアの音声認識サービスをピックアップ!
建設・不動産業界向けの音声認識サービス「AmiVoice® スーパーシリーズ」に焦点を当て、音声入力によって建築検査・点検、議事録の効率化をどのように実現しているのか、4回に分けてご紹介します。


AmiVoice® スーパーシリーズ

AmiVoice® スーパーシリーズは、音声認識技術AmiVoice®を活用して人の能力を拡張し、
様々なソリューションを展開していくサービスです。

株式会社アドバンスト・メディア 立松 克己氏インタビュー

取材・構成=ヒューマンタッチ株式会社

①アドバンスト・メディアについて教えてください

当社は音声認識技術に特化したソフトウェアの開発会社で、音声認識技術は独自のエンジンを持っています。専業の音声認識ベンダーというのはあまりなく、おそらく日本では最も古い音声認識ベンダーかと思います。
弊社は創業から約20年ちょっとなのですが、ずっと音声認識を中心にアプリケーションの開発をしてきましたので、そこでのノウハウであったり、データ含めた知見を十分皆様方にご利用いただける水準で持っていると考えています。

②なぜ音声認識サービスに取り組まれたのでしょうか?

今から30数年ぐらい前、当社の代表でもあり創業者の鈴木が、前職で人工知能関連のベンチャーでCTO(最高技術責任者)をしていました。時代的には第二次人工知能ブームの頃です。 その頃に、鈴木は音声認識というよりも人工知能という部分でエンジニアとして技術開発に取り組んでいたんですが、ブームが下火になってくるという時に「いつかAIの時代がくる」と感じたそうです。その時代が来た時に、やっぱり大事なのはインターフェースの技術だということで、インターフェースの技術である音声認識に着目して、当社を創業しました。
当時、鈴木は(アメリカの)カーネギーメロン大学に留学しており、そこで天才的なエンジニアと知り合いました。彼らは当社の技術の源流になっております。
音声認識技術を開発していたということもあり、日本での音声認識ビジネスを立ち上げて今日に至っています。

③建設現場での音声認識技術を活用した具体例を教えてください。

弊社には建設業界向けのアプリケーションを開発する部隊が大阪にあり、この「ビジネス開発センター」が中心となって開発しています。
ビジネス開発センターは、今から5年ほど前に「大阪で新しいことをやろう、新しい切り口でビジネス開発をしよう」ということで当社が初めて地方に設置した事務所で、そこのメンバーとの活動の中で、ある中部地方のゼネコン様とお付き合いすることになり、一番最初に発売したのが、約2年ほど前に出したマンション等の内装仕上げ検査システムでした。
これは何が違うのかというと、建設現場で検査をするときに、その指摘事項を音声でいれていただくという点です。現場の皆様からお話を伺った時に、たとえばiPadを使う時にキーボードでデータ入力するとか、あるいはスクロールで何か項目を選ぶというのは手間だという意見がありました。そこで、手書きを超えるユーザーインターフェースがなかなかない中で音声認識というものをご提案したところ、非常に便利に使っていただくことができるようになってきました。
例えばスーパーゼネコンでいうと大成建設様で少しづつ検証していただいたりとか、マンションゼネコンであれば長谷工コーポレーション様、あるいは鉄建建設様、銭高組様、あるいは髙松建設様といったような大手のゼネコンの皆様方に日々便利にご利用いただいています。

④音声認識サービスを拡大していくにあたって想定される課題は?

音声認識が建設の現場で非常に便利に使っていただけるということが少し実証できたのかなと思っています。我々はアプリを開発するためにいろいろ取り組んできたのですが、本当に「使える」アプリというのは、やっぱり現場の業務内容をきちんと理解したうえで開発していかないと、なかなか現場の皆様のかゆいところに手が届くようなアプリは作れないのかなと思っています。
そういった中で、ユーザーであるゼネコン様とのコミュニケーションを密に取りながらユーザーの声をモノづくりに反映していきたいと考えています。弊社では基本的にクラウドサービスでご利用いただいておりますので、日々ユーザー様の声が我々のもとに届いてきます。「こんなふうにしてよ」とか「こんなふうな機能つけてよ」とか「こういうふうに認識するようにしてよ」とか、現場の皆様からほぼ毎日のように要望が上がって来ます。こうして上がってきた要望を取捨選択しながら実装できるところは速やかに実装しつつアプリを開発していくということが大事だと感じています。
現場の業務に即したアプリケーションというか、音声認識だけではなくその他の機能を含めて現場の皆様に便利に使っていただけるようなアプリケーションを作っていくということが大事なのかなと思っています。

⑤今後の展望について教えてください。

「AmiVoice® スーパーインスペクションプラットフォーム」という検査系のアプリケーションを中心に、アプリケーションを提供しております。
ユーザー様から最もご評価いただいているのが内装の仕上げ監査システムなのですが、それ以外に配筋検査とか配筋写真管理といったアプリケーションもご用意しております。
今後は、この検査系のアプリケーションをより充実させていくとともに、検査系以外の業務についても、ユーザー様にとって便利なアプリケーションをご提供できるのかなと思っていますので、業務の対象をもうすこし広げていきたいと考えております。
今は建築の皆様方にアプリケーションをご提供しておりますが、今後のチャレンジとして、土木系の皆様方にも使っていただけるような便利なツールを開発できたらいいなと思っています。
現在情報収集を進めていますので、アプリケーションの企画ができましたら随時開発していきたいと思っています。

常務取締役 執行役員 経営管理本部長 兼 ビジネス開発センター長 立松 克己

常務取締役 執行役員 経営管理本部長 兼 ビジネス開発センター長
立松 克己 Katsumi Tatematsu

大学卒業後大手証券会社に入社。
その後ベンチャー企業の上場準備に携わったのち、アドバンスト・メディアに総務人事部長として入社。
2006年6月に取締役に就任し管理部門全体を統括するとともに、2013年よりビジネス開発センター(大阪)を所管。
2018年6月 常務取締役に就任。

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取材企業情報

株式会社アドバンスト・メディア(Advanced Media Inc.)

本社所在地 東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ 文化会館6F
ビジネス開発センター 大阪府大阪市中央区淡路町4-2-15 パソナグループビル4F
設立 1997年12月
事業内容 AmiVoice® を組み込んだ音声認識ソリューションの企画・設計・開発を行う「ソリューション事業」
AmiVoice® を組み込んだアプリケーション商品をライセンス販売する「プロダクト事業」
企業内のユーザーや一般消費者へAmiVoice® をサービス利用の形で提供する「サービス事業」
株式会社アドバンスト・メディアHP AmiVoice® スーパーシリーズサイト
WRITER
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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