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家入龍太のやさしい建設ICT講座【04】2019年注目キーワードを大胆予想!!【後編】

家入龍太のやさしい建設ICT講座【04】2019年注目キーワードを大胆予想!!【後編】

2019年に普及しそうな新技術は?

さて、2018年の振り返りから、今回は2019年の予想をしてみたいと思います。

1 3Dコンクリートプリンター、いよいよ普及へ

3Dコンクリートプリンターはこれまで海外で資材が不足した状態で仮設住宅をつくったり、スラム街化を防ぐために安価での家をつくったり、橋を架けたりするのに活用されてました。これがいよいよ、日本でも本格的に使われはじめる年になるのでは、と予想します。

海外と異なり、日本では大きな地震が頻発するがゆえに、鉄筋を入れなくてはいけないから、独自の使い方が出てくるんじゃないかと考えています。

鉄筋を入れ込み、なおかつ型枠をなくしたコンクリートをつくれる仕組みができるかもしれません。ひょっとしたら国土交通省のi-Constructionで、トップランナー施策となったコンクリート工事の生産性向上の方法として、3Dコンクリートプリンターで打ち込み型枠をつくって、構造物の表面に張りつくタイプの型枠の中にコンクリートを流し、鉄筋と一緒に固めてつくる――そんな使い方も、すこしずつ現れてくるのではないか、と。

いずれにしても、日本ならではの進化に期待したいところです。

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2 建設は工場で行われる時代になる!

昨年は現場で働くロボットが、いくつも開発されました。現場の中で動きまわるロボットももちろん必要ですが、現時点のロボットを単純に人間から置き換えただけであれば、まだあまり実用的ではなく、かえって生産性が落ちることもあるんじゃないかと(これについては後述します)。

そこで、モジュラー・コンストラクションがすこしずつ進んでいくと思います。自動車工場のように工場でつくれるものは工場でつくる。工場であれば、さまざまな溶接ロボットや切断ロボット、ロボットアームが効率的に使えますからね。

仮設の現場で鉄筋やべニア板を切ってひとつずつつくるのではなく、鉄筋を籠状につくるようなできるだけ細かな作業は工場で行なって、現場に持っていって、積み上げて設置するような方法。そうやって、建設の進め方がすこしずつ変わっていくのかなと。ロボットも工場内で使ったほうが効果が高まるように思います。

建物だって、海外と同じように部屋レベルまでつくって現場に運ぶ。これは輸送手段の効率化も検討する必要がありますが、そうやってすこしずつ進んでいくのではないでしょうか。

3 i-Construction推進のために非・建設パーソンが活躍

i-Constructionがもっと経営戦略として企業間で意識されてくるだろうと思います。第1回のi-Con大賞を関東地方で唯一受賞した企業・金杉建設(埼玉県)は、週休2日制をはじめる予定だそうですが、i-Conで週休2日制にできる企業もだいぶ増えてくるのではないでしょうか。

だから社内で3Dデータをつくって、各現場に供給する体制を備えてくる企業が増えてくるかなと。ただ現状では、3Dデータを社内でつくって現場に供給する体制が手薄な会社が多くて、それを外注に頼るとi-Conの強みがなかなか生かせません。

そこで、従来型の体育会系的な建設パーソンではない人がそれを担うのです。PCスキルに長けたオタク系の方や女性が、在宅勤務やフレックス勤務などで3Dデータをつくる仕事に従事する時代が来る。そんな働き方改革を伴ったi-Conの経営戦略的活用が出てくるかもしれません。

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WRITER
家入 龍太
家入 龍太
BIMや3次元CAD、情報化施工などの導入により、生産性向上、地球環境保全、国際化といった建設業が抱える経営課題を解決するための情報を「一歩先の視点」で発信し続ける建設ITジャーナリスト。代案や新しいことへのチャレンジを「ほめて伸ばす」のがモットー。日経BP社出身。講演回数は90回以上。資格は中小企業診断士、1級土木施工管理技士など。
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