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建設ICT

家入龍太のやさしい建設ICT講座【04】2019年注目キーワードを大胆予想!!【前編】

家入龍太のやさしい建設ICT講座【04】2019年注目キーワードを大胆予想!!【前編】

2018年の建設ICTは何があった?

2019年の建設ICT界を占う……前に、2018年の建設ICTで目立ったトピックを振り返ってみましょう。

まず最初のキーワードは、“スマホ”です。

振り返りにあたり、私が運営するサイト「建設ITワールド」のブログの年間アクセス数を集計しました。その1位は……意外なことに「助太刀」というアプリについてだったんですね。

これまでは親方の下で、親方に紐付いた企業などの建設工事を手伝っていました。逆に言えば、自分の親方に関係のない仕事は職人さん個人にはまわってこない。人手不足だと言われながら、個々の職人さんは、非番の日があって意外とヒマになることもあった。

このアプリができたことにより、職人さん個人と建設現場が直接的にやりとりし、仕事を決められるようになりました。仕事を終えた後にはお互いにお互いを評価する。そう、配車サービスのUberと同じです。それで格付けの高い職人さんがより望まれる現場に行きやすくなった。

このトピックがもっともアクセスが多かったということは、現場の職人さんたちもICTの世界に積極的かつ本格的に使いはじめたということですね。実に興味深い流れといえます。

スマホというキーワードで見ると、アクセス第5位の記事が「スマホが3Dスキャナーに変身!」だったことも関連しています。

これは大林組がスマホを3Dスキャナーのごとく使える「スマホ de サーベイ」を開発したニュースですが、スマホが現場の仕事でかなり密接に用いられるようになったという象徴的な例ですね。

2つめのキーワードは、”企業間の連携”。

アクセス第2位の記事点群データを無償公開! 静岡県が運営するサイトを使ってみた」と、第3位の記事大林、清水、大成が構造BIMで大同団結! 柱や梁のRevit用ファミリを共通化」からですね。

前者は静岡県の交通基盤部建設支援局技術管理課が、県内の工事で点群データを取った業者さんに「点群データを再利用したいので提供してください」と呼びかけて、サイトに登録してもらった。このサイトは誰でもアクセスできて、点群データをダウンロードできるようになった。これで同じ場所で以前に工事をした際の点群データがあれば、工事の重要データと参考データとして使える。

Shizuoka Point Cloud DB

後者は、BIMの開発において「互いに使えるように属性情報の仕様を合わせないといけない」などとさまざまな議論があった末に、競争に関係ない部分について、この3社が同じファミリを使おうと。

Autodesk Revit 構造設計用ファミリ/テンプレートダウンロード

要するに、1社だけでBIMモデルやBIMデータをつくって、1社で完結しているようでは生産性の向上という面で限界がある。こういったデータを企業間をまたいで使い倒さないと、さらなる生産性向上は期待できない――そんな段階に入ったのかな、と感じた次第です。

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WRITER
家入 龍太
家入 龍太
BIMや3次元CAD、情報化施工などの導入により、生産性向上、地球環境保全、国際化といった建設業が抱える経営課題を解決するための情報を「一歩先の視点」で発信し続ける建設ITジャーナリスト。代案や新しいことへのチャレンジを「ほめて伸ばす」のがモットー。日経BP社出身。講演回数は90回以上。資格は中小企業診断士、1級土木施工管理技士など。
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