家入龍太も注目の建設テック企業訪問【1】イクシスの「残念なロボット」に込められた哲学は伊達じゃない

空前の好況と人材の圧倒的不足、迫られる働き方改革……そんな建設業界のパラダイムシフトにおける有効策として、いま、AIやロボットなどのICT技術が注目されています。そんなICT技術「だけ」にフォーカスされがちですが、それを生み出しているのは、どんな会社のどんなひとたちなのか――?
そんな疑問にお答えすべく、この2020年1月からスタートするのが、建設ITジャーナリスト・家入龍太さんが注目する建設テック企業突撃取材企画であります。
第1回は、株式会社イクシスにお邪魔しました。
取材に対応してくれたのは、株式会社イクシス経営陣の御三方。

「きょうはよろしくお願いします、ハイ」

左から代表取締役Co‐CEO狩野高志さん、代表取締役Co‐CEO兼CTOの山崎文敬さん、CFO中山博喜さん
そもそも、なぜ「ロボット×テクノロジーで社会を守る」をビジョンに掲げるイクシスに取材をしたのかというと、きっかけは過去の記事にさかのぼります。
すると、この記事をどこでキャッチしたのか、イクシスの中山さんから「ぜひ取材に来てください」と直接ご連絡を頂戴しました……ヒィッ……!
自転車のハンドル呼ばわりした編集部としては「コレ絶対に怒られるやつちゃうの……?」と内心ビビりながら家入さんと一緒に(影に隠れて)馳せ参じた次第です。
ラボで見せてもらったのがこちら、床面ひび割れ検知ロボット「Floor Doctor」。

並ぶ自転sy……
おもむろに山崎さんが言いました。

「これはお客さんから見ても、またロボットエンジニアであるわたし的にも『残念なロボット』ですが……」
ほらほらほーらー!! やっぱりザンネンなんじゃないですか……いや、つくっている人までも「残念」と言ってしまっていいんでしょうか。
実はこれに、現場の実情を踏まえたイクシスの深イイ哲学が込められていたのです。

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