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トライポッドワークスが建設現場のドローン活用に熱心な理由

トライポッドワークスが建設現場のドローン活用に熱心な理由

トライポッドワークス株式会社、株式会社アイネット、Dアカデミー株式会社、ドローン・ジャパン株式会社の4社が設立した「ドローン・ビジネス・リアライジング・イニジアチブ・ジャパン(DBRIJ)」。
DBRIJは千葉県君津市に14万平方メートルという広さを持つ首都圏最大のドローン飛行場「ドリーム・ドローン・フライング・フィールド」(DDFF)を開場いたしました。
2017年9月27日に開場式が行われ、建設転職ナビのスタッフも参加させていただきました。
開場式の様子とドローンの建設現場での活用についてトライポッドワークス佐々木社長のインタビューをご紹介いたします。

トライポッドワークス株式会社 佐々木社長インタビュー


今回は建設×ドローンにフォーカスし、トライポッドワークス社の佐々木社長にお話を伺いました。
3年前にドローン事業に取り組まれた経緯、建設現場で活用されているドローンや建設業界のリクルートツールとしてのドローン活用、またドローン事業の今後の課題について、佐々木社長のお考えをお話しいただきました。

①ドローン事業に取り組まれた経緯とは?

トライポッドワークスは、もともと情報セキュリティプロダクトを開発している会社ですが、3年前から新規事業ということで映像解析をやらせていただいており、その延長でドローンを活用しようかなと思ったんです。

――元からある事業からドローンも活用してということですね

3年前に、ドローンがプログラムで自動で飛ぶということをある人から教えてもらって、それであれば我々の技術を使って、いろんな巨大インフラの点検ができるだろうなと・・・。
橋梁とかトンネルとかダムとか、そういったものを無人で点検できるのではないかなと思ったのが3年前で、そこからいろいろスタートしています。

②実際にドローンを使った事例は?

まず本当にやりたいインフラの点検は、技術的な壁があったり法律の問題があるので、事業化するまで3年ぐらいはかかると思っています。
それまで研究ばかりやっていても持たないので、先行してドローンを活用した映像制作を事業化しました。
もともと写真が趣味で、個人的にはカメラがどこにでも飛ばせることができたらいろんな写真や動画を撮れると思って、趣味がだんだん事業になってきています。
自治体さんとか企業さんからプロモーションの依頼があったりとか、建築業でいうと人材をリクルートするための魅力ある建設業の動画を作りたいというご要望が結構きてまして、そういったプロモーション系の動画制作を行っております。

③今後の建設現場でのドローンを活用した具体例は?

まず施工でいろいろ使えますよね。
測量から始まり、状況の確認の際に写真、動画を撮れるということで、管理面でもそうですし、お客様への説明にも利用できます。いろんな面を見える化できるというのは、建設業の施工のフェーズには役立つであろうと思ってます。
あと保守点検フェーズになると、さらに役に立つと思います。
高所作業だと、どうしても足場を組まなくてはいけない、組んだとしても危険が伴うとかあるので、ドローンを使うと安全かつ低コストでできると思うので将来的にはそういうところも役立つと思います。

今からどう考えても人手不足が加速するわけですよ。
やっぱり人間が支えるのはもちろん重要なんですけど、人手不足のところとか若い人がなかなか少なくなっていく中で、どうやってICTでカバーするかということが、すごい重要なことだと思います。
ですから、ITを使いこなすのはプロに任せておけばいいと思うんですけど、自分の業務の中でどのようにICTを使うと効率が良くなったり、今までできなかったことができるようになるのかということを考える人材が、これからすごく必要なんじゃないかなと思います。
ですからお客さん側も、ICTがある程度明るい人と、ICTを提供する側の接点を増やすのと、両方の人材が歩み寄ることがすごく重要になってくるのではないかなと思います。

④ドローン事業を拡大していくための想定される課題は?

やっぱり一番は安全なんですよね。どうやって安全を確保するのかということで、空を飛んでいるものなので、どんなに安全になってもやっぱり落ちる可能性があって、その上、使用頻度が高い帯域での無線なので、不安定と不安定の組み合わせではあります。
現状、テクノロジーが進化し、ドローン側が安全になって来ています。
これはどんどんどんどん発達していて、たとえば一年前の機体と比べると、あきらかに安全になっているんですよ。
ただ、リスクがゼロにはならないですよ、絶対に・・・。
ですからそれは、人間がカバーする必要があって、オペレーションする人が色々な経験値を積みながら、何かセンサーが利かない時も冷静に安全に飛ばせる、そういったことは絶対、今は必要です。
将来的には全部自動化になると思うので、むしろ人を介さないほうが安全になってくると思うんですけど、今の段階、あと2~3年はやっぱり人のオペレーションは重要だと思います。
まさに黎明期なので、技術も開発していかなきゃいけないし、テクノロジーが進化しているがまだ中途半端なところがあったりとか、法律面も完全に整備し終わっていないところがあるので、今ちょっと難しいところでもあるんですが、だからこそ今チャンスでもあるんですね。
これは我々のテクノロジーを提供する側もチャンスだし、実際に利用する側もチャンスなんですよね。他がやっていないうちに、うまく活用してしまって、先進的な業務をやるとか、今までできなかったコストダウンを図るとか、人手不足を解消するとか、そういったところ、まあいずれにしても今混沌としているからこそのいろんなチャンスがある、それが今のドローンかなと思います。

➄最後に今後の展望について

ドローンはすごく優れた道具ではあると思うんですけど、ドローンが実はイノベーションではなくて、こういったツールを使うことによって、空間を使えるようになったことがイノベーションかなと思ってるんですよ。
今までは、ヘリコプターや飛行機を操縦できる人が、一部分をすごく制限されて活用していただけですが、ドローンを使えば、一般人でも空間を使うことができるようになったんですよ。
ですから、空間を使って何ができるのかというところがイノベーションになっているのではないかと思っているんですね。
まだ実は、あんまり思いついてないのではないかと思っているんですよ。
ドローンなどを活用して空間をどう有効利用するかっていうのは、今まで他の道具を使ってやっていたことをやっているにすぎなくて、完全に自動化されて、いっぱいドローンが飛ぶようになった世界で何ができるのか、まだあんまり思いついてないだろうなと。
本当のドローンなどを使った空間を自由に使える未来ってのは、今から始まっていくのかなと思ってます。

力を合わせて建設資材を運ぶなんてことが、たぶん5年後とか近い未来で行われてるのではないかなと思うんですよ。
例えば、こういった山奥だと道路を造らなくてはいけないですが、空間を使えればそんなことしなくてもいいかもしれない。その場所にピンポイントに荷物を置くだけでいい世界が・・・、それは、だから空間を使えるからですよね。地面しか使えない時は道がなかったら道を作らなければいけないけど、空間を使えればそういうことをしなくてもいいかもしれないので・・・。
空間をうまく使えるようになれば、今後の建設業界のあり方もかわってくるのではないかと思います。

代表取締役社長
佐々木 賢一 Kenichi Sasaki

1967年、仙台市生まれ。
日本総合研究所、日本オラクルを経て、2005年にトライポッドワークス株式会社を創業。会社経営のかたわら、ドローングラファーとしても精力的に活動をしている。
https://www.youtube.com/user/ups1006/

Gallery

DDFF開場式

DJI Matrice 600 Pro

ドローン操作レクチャー風景

ドローンからの撮影映像

ドローン体験①

ドローン体験②

ドローン体験③

取材後記

今回操縦させていただいたドローンは、2つのレバーにより、上下移動・前後移動・左右回転ができ、備え付けのカメラによって、上空からの映像を撮影できるものでした。最新鋭のドローンを操縦するという、非常に貴重な経験をさせていただきました。
初めてドローンの操縦をし、想像以上に機能性に優れていると実感しました。ドローンは、GPS機能により、平行を保ちながら非常に滑らかに動くことができ、ボタン操作で簡単に目的地点に着陸などもできます。人の操縦技術だけでは回避できないミスをカバーする機能が備わっているのです。そのような機能が備わったドローンは、弊社の事業の中枢である建設業界でも今後需要が出てくるのではないでしょうか。
IoT技術が集約されたドローンには、多くの可能性が秘められており、これからますます進化し、普及していくのは間違いないと思います。どの業界においても、時代が生み出す最先端の技術を積極的に取り入れることによって、社会に新たな事業展開の可能性が広がっていくと確信しました。

ヒューマンタッチ株式会社
近藤 咲帆子

取材企業情報

トライポッドワークス株式会社(TripodWorks CO.,LTD)

本社所在地
仙台市青葉区一番町1-1-41 カメイ仙台中央ビル7F
東京オフィス
東京都中央区日本橋室町1-8-3 室町NSビル 5F
設立
2005年11月21日
事業内容
企業向けセキュリティソリューションの開発/販売
画像処理、組込みソフトウェア等の先端技術開発
ITコンサルティング、クラウドサービスなどのサービス提供

トライポッドワークス株式会社HP トライポッドワークスのドローンサービス
WRITER
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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