ケンクラフト 高石ケンさんと行く! 建設機械の世界祭典「Bauma2019」の圧倒的スケールに刮目せよ

リープヘルVS CAT VS コマツ
――では、詳細をば。まずはどこからいきましょう。
ケンさん やはりドイツがお膝元のリープヘルでしょう。リープヘルは世界最高の建機メーカーですよ。クローラークレーンは3000トン級もラインナップしているし。これはLR1800-1.0。

リープヘルLR1800-1.0
――デカい!そしてカッコいい!
ケンさん そしてこれはパワーショベル。1時間に1回ぐらい動かすので、そのたびみんな「うおーっ!」と盛り上がってました。でも200トンなので、それほど大きい方じゃありません。

リープヘルのパワーショベル動く、みんな盛り上がるの図
――これで……? 200トンってどれぐらいのランクなんです?
ケンさん 800トン、500トン、400トン、300トン、200トン……リープヘルのラインナップでは5番目ぐらいだね。
――(絶句)。し、しばしリープヘルのラインナップをご覧ください。

リープヘルの鉱山用機械はホワイト基調のカラー

キャノピーのない無人ブルドーザーも。ケンさんいわく「中国人女性2人が一生懸命写真撮ってた」
――リープヘルって多種多様な建機をラインナップしているんですね。あらためてびっくり。
ケンさん でもね、キャビンは外注することが多いみたい。シートもそう。
――へええ。車体はこんなにいろいろつくっているのに。建機のシートってそんなに特別仕様なんですか。
ケンさん 振動も多いし、耐久性が求められるんでしょう。前にショベルカーのシートを座り比べたことがあるんだけれど、座った瞬間に「あっ、これがいい」と感じたのがキャタピラー(CAT)。
――特別にふかふかだったり?
ケンさん ふかふかっていうか、シートの下にサスペンションが付いている。ぼくが乗ったのは金属バネだったけれど、エアサスペンション仕様もある。CATはアメリカ本国で「コンフォート」というトップグレードを選ぶと、シートヒーター付。一日中座っているわけだから、快適じゃないとね。
――たしかに。さて、リープヘルの地元バウマに乗り込んできたのはアメリカのCAT!
ケンさん CAT、すごいでしょう。もう歩くのだって大変だよ。なんにも見れないぐらい。やっぱり人気あるんだ。

冗談みたいだろ……これ、全部CATなんだぜ……
――あ、ロゴが違う!
ケンさん そう、ロゴデザインも変わった。目新しいのはモデル名の変更ですね。CATはぜんぶアルファベットが付いていてB、C、D、E、Fまで来たのを、新規モデルはそのアルファベットがなくなった。
さらにエンジンも新しくなっただけではなくて、AdBlue(高品位尿素水)も積むし、それに伴ってメンテナンスをしやすいように構造を変えています。前に秩父のCATで見せてもらったら、たしかにメンテナンスがしやすくなっていた。
――ふむふむ。ところで、これは建機備え付けのスコップですか?

不思議なカタチのスコップ
ケンさん ……こういうの、欲しくなるよねえ(笑)。クローラーのあいだに溜まる土や泥をかきだすためのものだけれど、これだけでも欲しい。
――分かります(笑)。実際なにに使うのかはともかく、こういう専用デザインされたもの、ソソられますよね。そしてじっくり見られるのもバウマならでは、かも。
ケンさん コマツも頑張っていましたよ。
――小さなコマツ(小小松)から大きなコマツ(大小松)までたくさんありますねえ。
ケンさん そうだね。奥のはPC4000です。さっきのリープヘルより大きい。

400トン級のPC4000

みんな動くコマツPC4000に釘づけ

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