ワザ・モノ
【世界遺産登録】大建築家フランク・ロイド・ライトの作品が日本にもあって世界遺産になるかもって、本当?
2019/10/18
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筆者:「建設の匠」編集部
ミース・ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエと並び、「20世紀建築の三大巨匠」と称される建築家、フランク・ロイド・ライト。彼の作品が世界遺産に登録されることとなった。なぜ、彼の作品はこれほどまで評価されるのだろうか。そして日本にもライトの建築があることをご存知だろうか?
今回は、フランク・ロイド・ライトの代表作からその魅力を解き明かしていきたい。
フランク・ロイド・ライトとは何者か

Frank Lloyd Wrigh(1867~1959)
フランク・ロイド・ライトは20世紀前半にアメリカで活躍し、自然との調和を目指す「有機的建築」を提唱しつづけた建築家。20世紀のデザイン界に大きな影響を与えた人物である。代表作に米国ニューヨークの「グッゲンハイム美術館」、同ペンシルベニア州ミルランの滝の上に建てられた邸宅「落水荘」などが挙げられる。
去る2019年7月7日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は、ライトが手がけた米国内の作品8つを世界文化遺産に登録することを明らかにした。米国で建築が世界文化遺産として登録されるのは初のことだ。ライトの代表作である以下の作品が登録される。
世界遺産に登録される8作品
- グッゲンハイム美術館
- 落水荘
- ハーバート・キャサリン・ジェイコブス邸
- ユニティ・テンプル
- フレデリック・C・ロビー邸
- タリアセン
- タリアセン・ウエスト
- ホリーホック邸

ライトが最初に手がけた大規模公共建築物であるユニティ・テンプル(1905年)

シカゴ大学内にあるフレデリック・C・ロビー邸(1910年)
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「建設の匠」編集部
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