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ワザ・モノ

いずれ「名建築」と呼ばれる最新建築をたずねて。ロンロ・ボナペティ的“裏”イケフェス大阪2019

いずれ「名建築」と呼ばれる最新建築をたずねて。ロンロ・ボナペティ的“裏”イケフェス大阪2019

商業の副産物をデザインに転用

大阪の商業的なイメージを応用した、一風変わったホテルが新大阪につくられました。

シャワー(1h)+睡眠(7h)+身支度(1h)の合計9h(9時間)の滞在をコンセプトに、宿泊体験を極限まで削ぎ落としたカプセルホテルグループ・ナインアワーズが新しく出店した新大阪店です。

乾氏や藤本氏とも世代の近い平田晃久氏が設計したこのホテルは、なんと広告看板が建物のファサードになっています。

雑居ビルの最上階などによく設置されている広告看板、一般的には美観を損ねかねないイメージが……。それをデザインに組み込むのは、かなり挑戦的な試みといえるでしょう。

外観。1階のナインアワーズの看板はエントランスの庇も兼ねています

別角度から見たところ。右手に看板だけが見えています。酒造メーカーの看板は隣の建物のモノ

店内に入ると、プライバシーが確保されたスペースに宿泊用カプセルが並び、都市に開いた開放的な空間は休憩ラウンジになっていました。

そしてこの看板の角度によって、ラウンジから直接外部と視線が交わるエリアと、外からの視線が届かないエリアを利用者が選択できるように工夫されています。

ラウンジからの風景。遠くまで見通せる場所と、看板が目隠しになる場所などさまざま

都市の中で存在感を放つためだけでなく、内部空間の居心地をデザインするための手段としても、見事に看板が活用されていました。

ナインアワーズは平田氏とのタッグで、これまで複数店舗を出店しています。それぞれにナインアワーズのブランドコンセプトを守りつつ、その町の特徴を読み取った建築がデザインされており、比較してみるとかなり面白いかも。

宿泊スペースはプライバシーの保たれた内向的な空間

 
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WRITER
ロンロ・ ボナペティ
ロンロ・ ボナペティ
「専門知識がなくても楽しめるように建築の魅力を伝える」がモットーの建築ライター・編集者(と名乗る黄色い鉛筆)。大学院の建築コースを修了後、建築系のコンテンツ制作に携わる。国内外の都市や建築を巡って得た気づきをコンテンツプラットフォームのnote(https://note.mu/ronro)で発信中。
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