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「建設業界にこそ“SDGs”を」北海道の工務店・福地建装会長の福地脩悦氏がそう願う理由【前編】

「建設業界にこそ“SDGs”を」北海道の工務店・福地建装会長の福地脩悦氏がそう願う理由【前編】

福地建装がSDGsに取り組む理由

福地建装が一般的な地方工務店と違うのは、高性能・健康住宅「ファースの家」をフランチャイズ展開していることだろう。ファースとは「Fukuchi Airkurala System」の略。「Airkurala(エアクララ®)」はファースの家の最大のキモであるウレタン系現場発泡スプレー方式の断熱材のことだ。

優れた断熱効果により、夏は涼しく、冬は暖かい家に住む人の健康は良好に保たれる。さらに徹底した湿度調整のおかげで家の健康も保たれ、省エネルギー化された構造のおかげで環境も健康になる――これが福地建装の謳う“健康”住宅である。

この独自の住宅づくりこそ、SDGsの「すべての人に健康と福祉を」「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「つくる責任 つかう責任」につながる、と福地氏は考えている。「ファースの家」加盟工務店に対して法政大学デザイン工学部建築学科の川久保 俊准教授を講師として、SDGs勉強会も開催しているのだとか。 そして外務省は、それらの取組をSDGs推進事例として認めている。

「SDGsにはCSR(企業の社会的責任)のような意味合いだけではなく、さまざまなビジネスチャンスが含まれているんです」とほほえむ福地氏。彼はなぜ健康住宅にこだわるのか。

建築業界には構造や耐震、地盤などでさまざまな領域があり、専門家がたくさんいます。ただ、温熱環境については、いまだ一歩も踏み出していないと言える。だから温熱環境をきちんとコーディネートできる専門職を育てる必要があります。いや育てるどころか、まずはそのような学問体系の構築が必要ですよね」

そのため、日本の建築基準に発信力を持つIBEC((一社)建築環境・省エネルギー機構)の理事長であり、建築界の重鎮である村上周三氏らとも連携しているんだとか。ちなみに村上氏はSDGsにも造詣の深い人物だ。

74歳にも関わらず全国を飛び回っていて、インタビュー前日も関東の大学を訪問し、建築学科の教員や学生と情報交換を行ってきたという。博士号を持つ資材メーカー開発者や大学教員と渡り合い、SDGsのような先進的なことにも目を向け、大局的な視点に立った活動も展開できるとはただ者でない。どれだけ深い教養を持ち、高いレベルの学問を修めてきたのか……と思うと、中学卒業後、とび職から建設パーソンのキャリアをスタートしたというではないか。このエネルギー、いったいどこから湧いてくるのだろう。

 
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「建設の匠」編集部
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「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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