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川田テクノロジーズ社長・川田忠裕氏は「人間と技術」の可能性を信じ未来を拓く【後編】

川田テクノロジーズ社長・川田忠裕氏は「人間と技術」の可能性を信じ未来を拓く【後編】

技術は応⽤するためにある

さて、近未来の建設現場を想像してみよう。⼥性や外国⼈労働者がともに働き、隣でロボットが助けてくれるダイバーシティな現場だ。そんな環境の変化に対して、はたしていままでの建設パーソンのマインドで付いていけるのだろうか。変わり続ける現場に適応していけるように、建設パーソンという“⼈間”もまた、アップデートしていくべき段階に来ているのではないだろうか。

「そうですね」と川⽥⽒は⼤きくうなずく。そんな川⽥⽒が考えるこれからの時代を担う建設パーソン像は、と重ねて尋ねると「我慢強い⼈。あと発想がフレキシブルな⼈」なんだとか。はてさて、その真意とは?

「なにかを成し遂げるためにはそれなりのねばり強さというか、我慢強さは⼤切だと思うんです。ただそれは『がんばれ、がんばれ』という根性論ではない。そもそも、これから一緒に働くことになる外国の⽅の辞書には『根性』という⾔葉すらないかもしれないのだから(笑)。ICTなどの最新技術を使って、働く人にかかる負荷をこれまで10だったところから8や7まで低減することは可能だと思います。

それと、今年の新⼊社員にも話したんですが、環境の変化は誰にも⽌められない。いい時も、悪い時も、それが永遠に続くということはありません。何があるか分からないですが、『何でも来い』な時代です。めちゃくちゃ恐ろしい時代ですけれど、はちゃめちゃに⾯⽩い時代だと思いますよ。『もうダメだ、お先真っ暗だ』ではなくて、いろいろなことをやるチャンス。いろいろなことに挑戦してみたい⼈は、ぜひ川⽥グループに来ていただきたいですね」

楽しそうに語る川⽥⽒本⼈が、⼀番変化を楽しんでいるようだ。時代が川⽥グループに追いついてきたようですね、と話を振ると、さらに無邪気な笑顔になって、嬉しそうに話した。

「いや、こう⾔ってはなんですけれど、いま、⾯⽩くてたまらなくて。宝の⼭がそこらじゅうにあると思っていましてね。建設現場や⼯場で『これ以上のことはできない』と思われていたことに技術を応⽤すれば、もっと⾯⽩いことができると思っている」

「たとえば建物や橋をつくるのに、ロボットやICTを使って『これまで必要とされていた労力の半分でできちゃいました』となれば、海外での建設⼯事においても⾼い競争⼒が持てるかもしれない。さらに建設業界でできたことを転⽤すれば、もしかすると農業のような異分野にも使えるんじゃないか、と。技術を⾃分の会社のためだけに使うのではなくて、社会の役に立つ持続的なビジネスモデルが開発できるんじゃないかなぁと思ったりもしているんです。

まだ具体的にどうこうではなく私の妄想ですが……あちこちでこういう妄想を話すものだから、社員はみんな『社⻑、また⾔ってるよ』『誰がやるんだよ』と困っていると思います(笑)」

 

技術は、持つことや守ることが⽬的ではない。なんのためにあるのか、どう使えば社会はよくなるのかを扱う⼈が問い続ける必要がある。「変わるべきところは変えて、残すべきところは残す。とにかくフレキシブルに考えるべきだと思いますよ、なんでも」と話す川⽥⽒は、誰よりも技術の素晴らしさと、その可能性を信じる⼈間なのだ。

 

写真/髙橋 学(アニマート)

 
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「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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