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建設業界のイノベーター・助太刀CEOの我妻陽一氏は「『業界をぶっ壊す!』ではうまくいかない」と堅実に歩を進める【前編】

建設業界のイノベーター・助太刀CEOの我妻陽一氏は「『業界をぶっ壊す!』ではうまくいかない」と堅実に歩を進める【前編】

建設職人の現況と助太刀が生まれたワケ

はじめに、“助太刀”とはどんなサービスか、簡単に説明しておきたい。

建設業は約500万人が働く受注産業であり、典型的なピラミッド構造である。そのうちおよそ330万人と大多数を占めているのが建設職人だ。

助太刀以前の建設業界は、発注者から受注して施工するゼネコン(元請け)が、各協力業者に「来週は200人ほしい、再来週は10人でいい」などと依頼する。

重要な点は、労働者派遣法第4条によって建設業における人材派遣は禁じられていることだ。330万人のうち約290万人は雇用保険に入っていない事業主、いわゆる“一人親方“である。

というわけで、元請けの協力業者は自分たちのネットワークやツテをたどり、電話連絡して建設職人をかき集めていた。きわめてアナログな世界である。しかも一口に「建設職人」といっても70種類以上の職種があり、彼らの専門性の高さは余人をもって代えがたい

こんな状況に、各元請けの職人囲い込みが拍車をかける。仮に同じようなスキルを持つ建設職人でも、元請けの外の世界に取引が広がらず、枠を超えた横のつながりが生まれない。「型枠大工がいないから納期に間に合わない」と悲嘆に暮れる現場のすぐ近くで、次週の仕事が空いてしまった型枠大工がいる……。

こうして「未曾有の建設職人不足」という状況ができあがった。

助太刀は、発注者と建設職人マッチングのためのスマートフォン(スマホ)のアプリとして開発された。とにかく扱いやすさに重きを置き、実名登録制や、互いに受発注者になる関係の建設職人の相互評価システムによって信頼性を担保し、職種も74種にまで細かく分類されている。マッチングアプリというより、もはや建設職人用のコミュニケーションSNSといった趣だ。

お笑い芸人「サンドウィッチマン」を起用したあのCMもまた、大きなインパクトを与えたことに疑いの余地はない。彼らの起用を思い付いたのはどこの大手広告代理店でもなく、我妻氏自身なんだとか――。

 
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「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部
「建設の匠」編集部の中の人。ひとりで取材したり記事を書いたり写真を撮ったりしております。ツイッターは@KensetsuTAKUMI、フェイスブックは@kensetsutakumi2018。
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