ヒューマンタッチ総研独自分析月次レポート(2017年12月27日 公開)

2025年未来予測 建設技術者、今後10年間で6.7万人減少 需給改善には生産性向上と働き方改革が急務

ヒューマンタッチ総研は、建設技術者不足問題についての独自試算をまとめました。それによると、建設技術者は2015年の31万人から24.3万人と、今後10年間で6.7万人減少し、2025年時点では本来必要な人数よりもおよそ11万人超が不足。一方で、ICT導入などの生産性向上などが進めば、不足数は6万人弱まで縮小し、およそ5.5万人分の需給ギャップが改善することが分かりました。


建設技術者数は減少傾向

建設業界では生産年齢人口の減少と建設技術者の高齢化が深刻な問題となっています。総務省の労働力調査によると、建設技術者数は15年の31万人に比べ、16年は30万人と、足元でも前年比で1万人減少。 一方20年に開催される東京オリンピック後も、インバウンド需要に対応するための開発や、老朽化インフラの修繕・建て替えなどで建設需要が大きく落ち込むことはないと見込まれ、建設技術者の確保が必要な状況は続くと考えられます。

そこで、ヒューマンタッチ総研では、各種データ(※)を基に、25年の建設業界の人材需給ギャップを、生産性向上などが進まない【A.現状維持シナリオ】と、【B.生産性向上シナリオ】の2つのパターンで試算し、その結果をまとめました。

試算では、(1)建設技術者数、(2)建設業界として本来必要な技術者数―の2つの将来推計を作成。
(1)の建設技術者数については、①他産業からの入職、②建設系学部卒業生の入職―の2つの増加要因と、③他産業への転職、④定年による退職―の2つの減少要因を基に、これらの差し引きによって、将来の推計値を算出しました。その上で、(1)と(2)の差から、業界で不足する建設技術者数を算出しました。


【A.現状維持シナリオ】2025年、11万3750人の建設技術者が不足

それによると、建設技術者数は15年の31万人から、25年には24万3035人へと6万6965人減少するとの試算結果(=表1参照=)が出ました。

一方、厚生労働省の「一般職業紹介状況」から割り出した、25年時点で本来必要な建設技術者数は、現状維持シナリオでは35万6785人と試算され、差し引き11万3750人が不足するという結果が出ました。

減少要因で特に影響が大きいのは定年による退職です。15年時点で3割を占める55歳以上の就業者9万7000人が順次65歳を迎えて退職しますが、それを他産業からの入職や新卒採用だけではカバーしきれないと見られます。

表1:建設技術者数の増減要因

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<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンリソシア株式会社 ヒューマンリソシア総研担当
E-mail:hrsouken@athuman.com
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