ヒューマンタッチ総研独自分析月次レポート(2018年9月27日 公開)

建設業界人材動向レポート(平成30年9月) 建設技術者の有効求人倍率が、医師ら抜き初めて最高値に

ヒューマンリソシア総研レポートでは、建設業に特化して人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データを月に1回のペースで発信していきます。ご愛読いただければ幸いです。
また、メールマガジンにご登録いただきますと、最新の調査レポートサマリーの配信を受けることができます。
レポートの定期購読(無料)はこちら


ヒューマンタッチ総研レポートでは、建設業に特化して人材関連の様々な情報、最新の雇用関連データを月に1回のペースで発信していきます。ご愛読いただければ幸いです。


▼ 建設業界のトピックス

建設技術者の有効求人倍率が、医師ら抜き初めて最高値に

公共職業安定所(ハローワーク)における「建築・土木・測量技術者」(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前月比0.45ポイント上昇の6.06倍となり、専門的・技術的職業の中では、「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」を抜いて最も高い倍率となりました。これは、現在の職業分類になった2012年3月以降、初めてのことです。
専門的・技術的職業に分類される12の職業の有効求人倍率の推移を見ると、長年にわたり「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」が最も高い状況が続いていました。しかし、「建築・土木・測量技術者」が大きく上昇を続けた結果、2018年7月にその倍率が逆転しました(=図表①)。
「建築・設計・測量技術者」の人材不足は深刻化しており、建設業界、建設業各社においては、人材確保に向けて様々な対策を早急に打っていくことが重要な課題になると考えられます。

【図表① 職業別有効求人倍率(常用・除くパート)の長期時系列推移】図表① 職業別有効求人倍率(常用・除くパート)の長期時系列推移 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


▼ 2018年7月の建設業界の雇用関連データ(2018年8月31日公表)

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数

◆就業者数は508万人(前年同月比100.2%)となり、7カ月連続で前年同月を上回った

《建設業の就業者数と雇用者数の推移》建設業の就業者数と雇用者数の推移 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆ハローワークにおける新規求人数は70,432人(同106.4%)と24カ月連続で前年同月を上回り、建設業界における人材需要は活発な状況が続いている

《建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)》図表:建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(2)建設技術職の雇用動向

◆建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月比0.52ポイント上昇して6.06倍となった。38カ月連続で前年同月を上回っており、厳しい人手不足の状況は長期化している。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率を見ると、前年同月比0.60ポイント上昇して8.70倍となっており、東京オリンピック関連の工事に加えて豪雨等の災害復旧も必要であり、今後も厳しい人手不足の状況が続く可能性が高い。
◆有効求人数は前年同月比104.5%と32カ月連続で前年同月を上回り、建設技術者への人材需要は高水準が続いている。
◆有効求職者数は前年同月比95.5%、新規求職者も同97.2%と減少した。
◆充足率は前年同月比で0.6ポイント低下して4.5%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いている。
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100 (%)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)》図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート) 《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート)》 図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(3)建設技能工の雇用動向

◆建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.98ポイント上昇の5.09倍となった。39カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工についても厳しい人手不足の状況が長期化している。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率は前年同月比1.27ポイント上昇して7.01倍となり、東京オリンピック関連の工事に加えて豪雨等の災害復旧も必要であり、今後も厳しい人手不足の状況が続く可能性が高い。
◆有効求人数は前年同月比107.3%と31カ月連続で前年同月を上回り、建設技能工への需要は高水準が続いている。一方、有効求職者数は前年同月比86.6%となり、長期的に減少傾向が続いている。
◆充足率は8.0%で前年同月より1.3ポイント低下しており、公共職業安定所(ハローワーク)で建設技能工を採用するのは非常に困難な状況が続いている。
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100 (%)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)》図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート) 《公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)》 図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


残り50%



<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンリソシア株式会社 ヒューマンリソシア総研担当
E-mail:hrsouken@athuman.com
最新調査レポートの配信登録はこちら
建設業界の様々な情報はこちら

ログイン 会員登録 ×