ヒューマンタッチ総研 建設業界人材動向レポート(2021年3月18日 公開)

建設業界人材動向レポート(2021年3月) 大学新卒で建設技術者として就職する学生数は増加傾向が続いていたが2020年には減少に転じる

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▼ 建設業界のトピックス

今月は大学・大学院新卒で建設技術者として就職する学生数の推移についてまとめました。

大学新卒で建設技術者として就職する学生数は増加傾向が続いていたが2020年には減少に転じる

大学新卒で建設技術者として就職する学生数の推移をみると、2016年の11,200人から3年連続で増加して2019年には13,051人となりましたが、2020年は12,539人と減少に転じました(図表①)。東京オリンピック等の特需も終わり建設市場が踊り場にさしかかった2020年には新卒への需要が若干低下したのではないかと考えられます。

大学新卒で建設技術者として就職する女性の比率は上昇が続く

また、新卒で建設技術者として就職する学生における女性比率を見ると、2016年の19.6%から上昇傾向が続き2020年には23.3%に達しています(図表①)。人数も2016年の2,193人から2020年には2,918人に増加しており、建設技術者の採用における女性の重要性は今後もさらに高まってきていることがわかります。

大学院新卒で建設技術者として就職する学生は微減傾向であるが、女性は増加傾向

次に大学院(修士・博士)新卒で建設技術者として就職する学生数の推移をみると、2016年の3,773人から微減傾向であり、2020年には3,533人に減少しています。女性比率については多少増減しながらも上昇傾向であり、2016年の18.7%から2020年には21.8%に上昇しています(図表②)。

女性採用の重要性が高まる

建設技術者として就職する学生における女性比率は大学・大学院ともに上昇傾向が続いており、建設技術者の採用における女性の重要性は今後もさらに高まると思われます。

【図表① 大学新卒で建設技術者として就職する学生数と女性比率の推移】図表① 大学新卒で建設技術者として就職する学生数と女性比率の推移

【図表② 大学院新卒で建設技術者として就職する学生数と女性比率の推移】図表② 大学院新卒で建設技術者として就職する学生数と女性比率の推移出典:図表①②ともに文部科学省「学校基本調査」より作成

▼ 2021年1月の建設業界の雇用関連データ(2021年3月2日公表)

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数

◆建設業の就業者数は482万人(前年同月比105.0%)、雇用者数は399万人(同105.0%)で、ともに増加

《建設業の就業者数と雇用者数の推移》建設業の就業者数と雇用者数の推移 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆公共職業安定所(以下:ハローワーク)における新規求人数は73,316人(前年同月比112.5%)と大幅に増加

《建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)》図表:建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(2)建設技術職の雇用動向

◆建設技術者数は37万人(前年同月比105.7%)となり8カ月連続で増加

《建設技術者数の推移》図表:建設技術者数の推移 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は12カ月連続で低下して前年同月よりも0.62ポイント低い6.24倍となった。建設技術者の需給は緩和傾向が続いている。
◆有効求人数は前年同月比101.5%となり1年ぶりに増加に転じた。新規求人数も同112.2%と増加に転じており、建設技術者の需要は回復傾向となった。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率は前年同月を1.84ポイント上回って9.69倍となっており、再び建設技術者の需給はひっ迫化に向かいそうである。
◆充足率は前年同月より0.37ポイント低下して2.72%となり、ハローワークで建設技術者を採用することが困難な状況は続いている。
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)》図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)》 図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(3)建設技能工の雇用動向

◆ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.04ポイント低下して5.53倍となり、11カ月連続で前年同月を下回った。
◆有効求人数は前年同月比109.9%となり5カ月連続で前年同月を上回った。新規求人数も同118.6%と前年同月を上回っており、企業の求人意欲は上昇傾向が続いている。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率は6カ月連続で前年同月を上回っており、需給動向は再び逼迫してきそうである。
◆充足率は前年同月より0.85ポイント低下して4.90%となり、ハローワークで建設技能工を採用することが困難な状況は続いている。
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

残り50%



<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンリソシア株式会社 ヒューマンリソシア総研担当
E-mail:hrsouken@athuman.com
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