ヒューマンリソシア総研 建設業界人材動向レポート(2021年5月21日 公開)

建設業界人材動向レポート(2021年5月) 2020年度、建築・土木・測量技術者の有効求人数は減少、有効求人倍率も低下

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▼ 建設業界のトピックス

今月は、厚生労働省の「一般職業紹介状況」のデータより、2020年度における建設技術者の雇用環境の動向についてご紹介します。

2020年度、建築・土木・測量技術者の有効求人数は減少、有効求人倍率も低下

建築・土木・測量技術者(常用・パート除く)の2020年度(2020年4月~2021年3月)の1カ月あたりの平均有効求人数は前年度の57,826人から55,505人に減少、有効求人倍率も同6.65倍から5.87倍へと大幅に低下しました(図表①)。
2016年度以降、建築・土木・測量技術者の有効求人数は増加が続き、有効求人倍率についても上昇し続けてきましたが、2020年度については、東京オリンピック・パラリンピック関連需要がピークアウトしたことに加えて新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、企業の建築・土木・測量技術者に対する求人意欲は若干低下しています。

【図表① 建築・土木・測量技術者の有効求人数・有効求人倍率の推移】図表① 建築・土木・測量技術者の有効求人数・有効求人倍率の推移出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

新型コロナウイルス感染症拡大が建築・土木・測量技術者の需要に与えた影響は比較的小さい

有効求人数の対前年増減率を専門的・技術的職業総計と比較して見ると、2020年度については専門的・技術的職業総計の有効求人数は対前年比▲14.5%と大幅な減少になっていますが、建築・土木・測量技術者は同▲4.0%の減少にとどまっています(図表②)。
2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で専門的・技術的職業についても雇用環境は大幅に悪化していますが、建築・土木・測量技術者についてはその影響は限定的であり、比較的雇用環境は堅調であったと考えられます。

【図表② 有効求人数の対前年増減率の比較】図表② 有効求人数の対前年増減率の比較出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査」より作成

▼ 2021年3月の建設業界の雇用関連データ(2021年4月30日公表)

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数

◆建設業の就業者数は499万人(前年同月比97.5%)、雇用者数は405万人(同97.6%)で、ともに減少

《建設業の就業者数と雇用者数の推移》建設業の就業者数と雇用者数の推移 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆公共職業安定所(以下:ハローワーク)における新規求人数は79,275人(同116.5%)と4カ月連続で増加

《建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)》図表:建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(2)建設技術職の雇用動向

◆建設技術者数は38万人(同92.7%)と前年同月比で2カ月連続の減少

《建設技術者数の推移》図表:建設技術者数の推移 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は14カ月連続で低下して前年同月よりも0.09ポイント低い6.02倍となった。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率は前年同月を0.31ポイント上回って8.23倍となっており、建設技術者の需給は再び厳しくなりそうである。
◆有効求人数は前年同月比110.5%となり3カ月連続で増加。新規求人数も同110.5%と3カ月連続で増加しており、建設技術者の需要は回復傾向となっている。
◆充足率は前年同月より0.40ポイント低下して4.27%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況は続いている。 
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)》図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)》 図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(3)建設技能工の雇用動向

◆建設技能工数は318万人(同97.2%)と前年同月比で2カ月連続の減少

《建設技能工数の推移》図表:建設技能工数の推移 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、2カ月連続で上昇して5.33倍(前年同月比+0.11ポイント)となった。
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率も8カ月連続で前年同月を上回っており、需給動向は逼迫に向かっている。
◆有効求人数は前年同月比117.6%となり、7カ月連続で前年同月を上回った。新規求人数も同119.4%と6カ月連続で前年同月を上回っており、企業の求人意欲は上昇傾向が続いている。
◆充足率は前年同月より0.58ポイント低下して6.64%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状

残り50%


<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンリソシア株式会社 ヒューマンリソシア総研担当
E-mail:hrsouken@athuman.com
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