ヒューマンリソシア総研 建設業界人材動向レポート(2021年8月31日 公開)

建設業界人材動向レポート(2021年8月) 建設技術者への需要は増加傾向であり、人材需給も徐々に厳しくなる

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▼ 建設業界のトピックス

今月は、2021年の上半期(1月~6月)の建設技術者、建設技能工の需給動向についてまとめました。

建設技術者への需要は増加傾向であり、人材需給も徐々に厳しくなる

2021年上半期における建設技術者の月別の有効求人倍率の推移をみると、コロナ禍前の2019年と比較するとすべての月で下回っていますが、コロナ禍が始まっていた2020年と比較すると5月、6月は上回っており、徐々に上昇傾向となっています(図表①)。次に新規求人数の推移をみると、すべての月で2020年を上回り、2月と5月以外は2019年も上回っています。このように2021年上半期における建設技術者への需要はコロナ禍前の2019年と比較しても高い状況になっており、今後については人材需給がさらに逼迫化することも考えられます。

【図表① 建設技術者の有効求人倍率の推移】図表① 建設技術者の有効求人倍率の推移

【図表② 建設技術者の新規求人数の推移】図表② 建設技術者の新規求人数の推移出典:図表①②ともに厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

建設技能工の需要は増加傾向が続き、人材需給は建設技術者以上に逼迫化

建設技能工についてみると、有効求人倍率は5月、6月と2020年を上回り上昇傾向にあります。6月の有効求人倍率は5.37倍と2019年の5.43倍に迫る勢いとなっています(図表③)。新規求人数は5月以外のすべての月で2020年、2019年ともに上回っており、建設技能工の人材需給は建設技術者以上に逼迫化することが推測されます(図表④)。

【図表③ 建設技能工の有効求人倍率の推移】図表③ 建設技能工の有効求人倍率の推移出典:厚生労働省「労働経済動向調査」より作成

【図表④ 建設技能工の新規求人数の推移】図表④ 建設技能工の新規求人数の推移出典:図表③④ともに厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成

▼ 2021年6月の建設業界の雇用関連データ

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数

◆建設業の就業者数は465万人(前年同月比98.3%)、雇用者数は382万人(同98.5%)で、ともに2カ月連続で減少しました。

《建設業の就業者数と雇用者数の推移》建設業の就業者数と雇用者数の推移 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆公共職業安定所(ハローワーク)における新規求人数は81,586人(同106.4%)と7カ月連続で増加しました。

《建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)》図表:建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(2)建設技術職の雇用動向

◆ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月を0.2ポイント上回る5.76倍となり、2カ月連続上昇しました。
◆労働需給の先行指標となる新規求人倍率は、前年同月を1.51ポイント上回って10.37倍となり、6カ月連続で前年同月を上回っており建設技術者の需給状況は再び厳しくなってきています。
◆有効求人数は前年同月比112.9%となり、6カ月連続で増加しました。新規求人数も同106.2%と6カ月連続で増加しており、建設技術者の需要は増加傾向が鮮明となっています。
◆充足率は前年同月より0.25ポイント低下して3.56%となり、ハローワークで建設技術者を採用することは困難な状況が続いています 。
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)》図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)》 図表:公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(3)建設技能工の雇用動向

◆ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月を0.10ポイント上回る5.37倍となり、2カ月連続の上昇となりました。
◆労働需給の先行指標となる新規求人倍率は前年同月比1.24ポイント上昇して8.75倍となりました。11カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工の需給動向は逼迫に向かっていると考えられます。
◆有効求人数は前年同月比109.7%となり10カ月連続で前年同月を上回りました。新規求人数も同108.6%と同じく10カ月連続で前年同月を上回っており、企業の建設技能工への求人意欲は上昇傾向が鮮明となっています。
◆充足率は前年同月より0.87ポイント低下して5.99%となり、ハローワークで建設技能工を採用することは困難な状況が続いています。
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

《公共職業安定所(ハローワーク)における建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除く

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<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンリソシア株式会社 ヒューマンリソシア総研担当
E-mail:hrsouken@athuman.com
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