ヒューマンタッチ総研独自分析月次レポート(2017年12月25日 公開)

建設業界人材市場動向レポート(平成29年12月) 2018年3月期第2四半期決算では、工事の採算性向上を背景にゼネコン各社の利益が大幅に増加

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2018年3月期第2四半期決算では、工事の採算性向上を背景にゼネコン各社の利益が大幅に増加

大手ゼネコン主要10社の2018年3月期第2四半期決算は、売上高が7社で増加、経常利益は10社すべてで増加する好決算となりました(=図表①=)。 特に経常利益の伸びが顕著で、前年同期比164.8%の前田建設工業を筆頭に、139.0%の安藤ハザマ、128.8%の五洋建設のほか、大林組、鹿島建設、大成建設、長谷工コーポレーション、三井住友建設の8社で、10ポイント以上伸びています。
好調な受注環境を背景に無理な受注が減り、工事の採算性が向上したことで、各社の完成工事総利益率は、最も高い長谷工コーポレーションで20.6%、次いで鹿島建設18.1%、安藤ハザマ16.4%と、10社中9社で10%以上の利益率を確保しています。

【図表① 主要ゼネコン10社の2018年3月期第2四半期決算の結果】 図表① 主要ゼネコン10社の2018年3月期第2四半期決算の結果

建設技術者の有効求人倍率はついに6.03倍にまで上昇

12月1日に発表された厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、2017年10月の建設技術者(建築・土木・測量技術者)の有効求人倍率は6.03倍となり、初めて6倍台に突入しました。 これは、専門的・技術的職業の中では、「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」の6.45倍に次ぐ高さであり、今までにない人材不足の状況になっていると考えられます。
今後についても、ゼネコン各社の好調な決算を踏まえると、さらに建設技術者への需要は高まると思われ、建設業各社においては建設技術人材の確保が大きな経営課題になると考えられます。


▼ 2017年10月の建設業界の雇用関連データ(2017年12月1日発表

(1)建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数

◆就業者数は505万人(前年同月比101.8%)、雇用者数は414万人(同102.7%)と、いずれも前年同月より増加

建設業の就業者数・雇用者数・新規求人数 出典:総務省「労働力調査」より作成

◆一般職業紹介所における新規求人数は71,251人(前年同月比105.8%)と15カ月連続で前年同月を上回り、建設業界における人材需要は活発な状況が続いている

【建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く)】 建設業の新規求人数の推移(新規学卒者とパートを除く) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(2)建設技術職の雇用動向

◆一般職業紹介所における建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は対前年同月比0.75ポイント上昇して6.03倍となり、ついに6倍台に突入した
◆有効求人倍率は29カ月連続で前年同月を上回っており、建設技術者は厳しい人手不足の状況が続いている
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率を見ると、対前年同月比1.04ポイント上昇して8.61倍となり、今後も厳しい人手不足の状況が続きそうである
◆有効求人数は対前年同月比105.8%と23カ月連続で前年同月を上回り、建設技術者への人材需要は高水準が続いている
◆一方、有効求職者数は対前年同月比92.7%となり、減少傾向が続いている
◆充足率は対前年同月比で0.5ポイント低下して5.0%となり、人材を採用することが非常に困難な状況が続いている
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

《一般職業紹介所における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)》 一般職業紹介所における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート) 《一般職業紹介所における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート)》 一般職業紹介所における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


(3)建設技能工の雇用動向

◆一般職業紹介所における建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、対前年同月比0.82ポイント上昇の4.59倍となった
◆有効求人倍率は30カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工についても厳しい人手不足の状況が続いている
◆有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率は対前年同月比1.06ポイント上昇して6.35倍となり、今後も厳しい人手不足の状況が続きそうである
◆有効求人数は対前年同月比108.9%と22カ月連続で前年同月を上回り、建設技能工(建設・採掘の職業)への需要は高水準が続いている
◆一方、有効求職者数は対前年同月比89.5%となり、長期的に減少傾向が続いている
◆充足率は8.9%で前年同月より1.4ポイント低下しており、人材確保が困難な状況が続いている
*充足率=(就職件数/新規求人数)×100(%)

《建設・採掘の職業の雇用関連指標の推移(常用・除くパート)》 公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の推移(常用・除くパート) 《建設・採掘の職業の雇用関連指標の前年同月比(常用・除くパート)》 公共職業安定所(ハローワーク)における建築・土木・測量技術者の雇用関連指標の対前年同月比(常用・除くパート) 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」より作成


▼ 2017年10月の雇用関連データのまとめ

残り50%


<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンタッチ株式会社 ヒューマンタッチ総研担当
TEL:03-6872-1027 / E-mail:htsouken@athuman.com
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