ヒューマンタッチ総研レポート(号外)(2021年3月4日 公開)

建設業関連6業種における 2021年3月期第3四半期決算から見る市場動向 土木と電設は堅調も、ゼネコン、管工事業、プラントエンジは厳しい決算。ただしコロナの影響は予想の範疇に

 人材紹介事業を行うヒューマンタッチ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:髙本和幸、以下「ヒューマンタッチ」)が運営するヒューマンタッチ総研は、総合工事業(ゼネコン)、土木工事業、電気設備工事業、管工事業、プラント・エンジニアリング業、住宅・不動産業の6業種に分けて、2021年3月期第3四半期決算から見る市場動向をまとめました。

本件のポイント ≫ ・6業種別主要上場企業各10社の2021年3月期第3四半期決算から見る建設市場動向をまとめた
・土木工事業と電気設備工事業は堅調だが、ゼネコン、管工事業、プラント・エンジニアリング業では厳しい決算
・新型コロナウイルス感染症拡大の影響は各社の予想の範囲内

<総合工事業(ゼネコン)>
9社が減収、8社が減収減益、10社合計では純利益が約2割減となる

 売上高は9社が前年同四半期を下回り、うち8社が減収減益であり、増益となったのは鹿島建設1社のみとなっています(図表①a)。10社合計を見ると、売上高は前年同四半期比▲10.8%(第2四半期は▲11.9%)、純利益は同▲19.1%(同▲21.8%)となっており、第2四半期と比べると若干改善していますが依然として厳しい決算が続いています。
 2021年3月期の通期業績予想については前田建設工業が売上高、純利益ともに上方修正している以外に変更はありません(図表①b)。

【図表①a 総合工事業主要10社の2021年3月期第3四半期決算(連結)の実績】図表①a 総合工事業主要10社の2021年3月期第3四半期決算(連結)の実績 出所:各社の2021年3月期第3四半期決算短信より作成

【図表①b 総合工事業主要10社の2021年通期業績(連結)予想】図表b 総合工事業主要10社の2021年通期業績(連結)予想 出所:各社の2021年3月期第3四半期決算短信より作成

<土木工事業>
3社が増収増益、主要各社合計では純利益が前年同四半期比10%増となる

 NIPPO、日本道路、ピーエス三菱の3社が増収増益となっています(図表②a)。9社合計(※大豊建設は本レポート執筆時点で第3四半期の決算が未発表)を見ると、売上高は前年同四半期比▲0.4%(第2四半期は▲1.9%)、純利益が同10%増(同▲1.0%)と増益に転じました。売上高についてもわずかな減少であり、業界全体として堅調な決算だと言えます。
 2021年3月期の通期業績予想についても前田道路、東洋建設、日本道路、川田テクノロジーズ、ピーエス三菱の5社は純利益を上方修正しています(図表②b)。

【図表②a 土木工事業主要10社の2021年3月期第3四半期決算(連結)の実績】図表②a 土木工事業主要10社の2021年3月期第3四半期決算(連結)の実績 出所:各社の2021年3月期第3四半期決算短信より作成

【図表②b 土木工事業主要10社の2021年通期業績(連結)予想】図表②b 土木工事業主要10社の2021年通期業績(連結)予想 出所:各社の2021年3月期第3四半期決算短信より作成

<電気設備工事業>
10社合計では純利益が前年同四半期比7.7%増となり利益面での改善が進む

 売上高は7社が前年同四半期を下回ったものの減収減益は3社のみであり、利益面では改善されています(図表③a)。10社合計でも、売上高は前年同四半期比▲2.2%(第2四半期は▲3.2%)でしたが、純利益は同7.7%増(同▲5.0%)と増益に転じており、収益性の改善が進んでいます。
 2021年3月期の通期業績予想についても、きんでん、協和エクシオ、中電工が売上、純利益ともに上方修正しており、改善傾向であることがわかります(図表③b)。

【図表③a 電気設備工事業主要10社の2021年3月期第3四半期決算(連結)の実績】図表③a 電気設備工事業主要10社の2021年3月期第3四半期決算(連結)の実績 出所:各社の2021年3月期第3四半期決算短信より作成

【図表③b 電気設備工事業主要10社の2021年通期業績(連結)予想】図表③b 電気設備工事業主要10社の2021年通期業績(連結)予想 出所:各社の2021年3月期第3四半期決算短信より作成

<管工事業>
9社が減収、6社が減収減益、やや改善傾向ではあるが依然として厳しい決算が続く

 売上高は9社が前年同四半期を下回り、6社が減収減益となっています(図表④a)。10社合計を見ると、売上高は前年同四半期比▲13.6%(第2四半期は▲16.2%)、純利益が同▲28.5%(同▲35.6%)となっており、第3四半期に入って売上、利益ともに若干の改善が見られますが、依然として厳しい決算結果が続いています。
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<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンリソシア株式会社 ヒューマンリソシア総研担当
E-mail:hrsouken@athuman.com
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