ヒューマンリソシア総研レポート(号外)(2021年8月31日 公開)

コロナ下における建設業のテレワーク導入状況 2020年にテレワークの導入率は一気に上昇も、課題は生産性の上昇とITスキルの平準化

今回は、公的統計データおよび当社の独自アンケート調査結果を使って、コロナ下における建設業のテレワーク導入の現状について紹介します。

本件のポイント
・2020年にテレワークの導入率は一気に上昇、建設業では56.3%に
・リモートワークでの生産性はITを使いこなすスキルの違いが影響か
・57.5%がアフターコロナでもテレワークを取り入れた働き方を希望している

2020年にテレワークの導入率は一気に上昇、建設業では56.3%に

総務省の「通信利用動向調査」よりテレワーク導入率の推移をみると、産業全体で2014年の12.3%から2019年には20.2%に上昇したにとどまっていましたが、2020年には47.5%にまで一気に上昇しています。建設業と製造業についてみても、いずれも2019年までは伸び悩んでいた導入率が2020年には一気に上昇していることが分かります。(図表①)。

【図表① テレワーク導入率の推移】01総務省「通信利用動向調査」より作成

導入目的は「非常時の事業継続に備えて」が最も高い

同じく総務省の「通信利用動向調査」からテレワークの導入目的について2019年と2020年を比較すると、「非常時(地震、台風、大雪、感染症の流行など)の事業継続に備えて」という回答が2019年の26.0%から2020年には68.3%に増加して最も多くなっています。一方、2019年には68.3%で最も多かった「業務の効率性(生産性)の向上」は2020年には29.7%に減少しており、新型コロナウイルス感染症拡大防止に必要であるという外圧から、一気にテレワークの導入率が上昇した要因ではないかと考えられます(図表②)。

【図表② テレワーク導入目的(複数回答)】02出典:総務省「通信利用動向調査」より作成

緊急事態宣言下の建設技術者43.3%がテレワーク実施

弊社の独自アンケート調査の結果から、建設技術職のテレワークの実施状況をみると、「平均して週1日程度がテレワーク」が9.2%、「平均して週2~3日がテレワーク」が21.8%、「平均して週4日以上がテレワーク」が12.3%となり、週1日以上テレワークを実施した人の合計は43.3%になりました。建設業全体の56.3%(2020年導入率)よりも13ポイント低くなっています(図表③)。

【図表③ 建設技術者におけるテレワークの実施状況(n=261)】03出典:当社の独自アンケート調査より作成

テレワークでの生産性はITを使いこなすスキルの違いが影響か

テレワークと生産性の関係性についての回答についてみると、「テレワークで

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<このレポートに関するお問い合わせ>
ヒューマンリソシア株式会社 ヒューマンリソシア総研担当
E-mail:hrsouken@athuman.com
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