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  • スタイロ加工/世界初、300mmの長尺不燃断熱板/1枚で高さ12mまで対応

    【150mm以上で受注生産】

     

     両面鋼板・複合パネルメーカーのスタイロ加工(東京営業部=東京都新宿区)は、冷凍冷蔵倉庫向けに厚さ150-300mmの不燃ボードを開発した。1枚で12mの高さまで対応可能な長尺ボードで、ウレタン吹き付けを何度も繰り返す築造工法で対応していた冷凍倉庫や超低温倉庫の施工工数を大幅に短縮する。300mmの極厚断熱不燃ボードは世界でも初めて。「UEボード」の商品名で同社の親会社である明正工業(東京都新宿区、永上修一社長)が販売する。

     

     UEボードは、不燃性と硬質ウレタンと同等の断熱性に優れたポリイソシアヌレートフォームの芯材をカラー鋼板やステンレス鋼板で挟み込む構造となっている。

     

     両面鋼板張りなので、火災事故の防止にもつながる。

     

     冷凍冷蔵倉庫の防熱(防湿+断熱)は、倉庫業法で外気温と庫内の温度差に伴い断熱材の性能に沿った厚みの指針があるが、この指針に基づくと零下25度の冷凍庫の断熱材の厚みは硬質ウレタンで215mm、ポリスチレンで230mm以上必要だという。

     

     冷凍冷蔵庫向け断熱工事事業に乗り出した阪和興業から、工期短縮とウレタン吹き付け作業の軽減を求める要望を受けて、スタイロ加工が開発、阪和興業は躯体工事・防熱工事一式でUEボードを採用した冷凍冷蔵庫の受注拡大を狙う。築造工法では困難だった不燃性も備え、冷蔵冷蔵から超低温分野向け断熱製品として提供できるとみている。

     

     「パネル厚150mm以上が要求される冷凍、超低温倉庫だが、150mm以下の厚さの断熱パネルを製造している既存のメーカーと競合しない極厚タイプに限定し、 新たな主力製品に育てていく」(スタイロ加工・永上社長)という。

     

     有効幅(働き幅)は900mm、長さ1.8mから12mの指定寸法で受注生産する。

     

     施工は、専用の施工支援ロボットでボードを立ち上げ、上下をビスやアンカーで固定し、パネル同士の嵌合部、天井・床とパネルとの収まりなど部分的なウレタン吹き付けだけで完了する。

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    掲載日: 2018年10月23日 | presented by 建設通信新聞

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