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通行規制し橋桁架設/国内初ワッフル型UFC床版活用/阪神高速の西船場JCT
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>阪神高速道路会社は25日の未明、建設を進めている大阪市の西船場JCTで信濃橋ランプ橋の橋桁を架設した。交通量の多い一般道を通行止め規制する大規模な橋桁の架設は最後となり、工事の完成に向け一歩前進した形だ。上部工の施工は横河ブリッジ、下部工は清水建設、UFC床版は鹿島が担当する。
架設を行ったのは、大阪市西区信濃橋交差点付近にある西船場JCTの信濃橋入口ランプ橋。本町通りを通行止め規制後、多軸特殊台車で長さ37m、重さ49tの鋼単純合成鈑桁を施工ヤードから架設場所に移動。狭あいな道路を作業員が約15分かけて慎重に移動した。架設場所に移動後、550t吊りの大型クレーンに玉掛けし、同社社員らが見守る中、無事に架設した。
今回架設したランプ橋には、国内初適用となるワッフル型UFC床版を採用する。ワッフル型UFC床版は新設の長大橋に活用することを目的に阪神高速道路と鹿島が共同開発。鋼床版と同程度の重量で高耐久を実現した。西船場JCT事業で国内初の適用となる。
UFC床版はワッフル型と平板型があり、既設橋の床版取り替えを目的に開発された平板型UFC床版は、18年11月に完成した玉出入口のリニューアル工事で適用されている。
西船場JCT事業は16号大阪港線から1号環状線の北側に向かうルートに接続する延長約180mの渡り線を新設する。渡り線の新設に併せ、大阪港線と環状線の拡幅、信濃橋入口の改築を同時に実施している。18年5月に大阪港線の拡幅部は先行解放しており、全体の完成は19年度末の完成を目指している。
事業の完成により大阪港線(東行き)から環状線(北行き)への接続の際、環状線をう回する必要がなくなり、走行時間は約5分、走行距離は約5.5㎞短縮される。このほか、整備効果としてスムーズな車線変更による事故や環境負荷の減少が期待されている。
残り50%掲載日: 2019年5月28日 | presented by 建設通信新聞