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山岳トンネル/切羽掘削サイクル判定/安藤ハザマ、エルグベンチャーズAIで画像識別
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>安藤ハザマは、エルグベンチャーズ(東京都目黒区、吉田光孝社長)と共同で山岳トンネル工事の切羽の作業サイクルを切羽監視カメラで撮影した画像から判別する「切羽作業サイクル判定システム」を開発した。現場で特別な設備を追加することなく、トンネルの施工サイクルのデータを自動・高精度で取得できるようになるとしている。
両社は、山岳トンネルの切羽作業の監視用カメラの画像に着目し、その画像からAI(人工知能)により掘削サイクルを極めて高い精度で取得するシステムを構築した。これまでのAIによる画像識別では、掘削サイクルのうち「削岩とロックボルト作業」「鋼製支保工建込みとコンクリート吹き付け」が、同じ重機を使った類似作業であるため、違いを正確に判別することが困難だった。
今回、AIによる全体画像の識別技術に物体検知アルゴリズム「YOLO」(You Only Look Once=リアルタイムでオブジェクトを検出するアルゴリズム)を使ってアームなどのオブジェクトを特定する技術を組み合わせることより課題を解決し、少ない教師データで類似作業を見分ける仕組みを構築した。
システムは、▽切羽監視カメラの画像のみで掘削サイクルデータを取得することが可能▽一般的な切羽監視カメラ画像がそのまま使用できる▽過去に記録した切羽監視カメラの画像データの分析も可能▽新規現場に導入する際の教師データによる学習の手間を最小化--といった特長を持ち、トンネルの専門技術者が画像を見て判別することと遜色のない精度で、掘削サイクルデータを取得できるという。
今後、各トンネル現場に設置している切羽カメラで取得したデータを分析し、施工の無理・無駄を把握して施工効率面・品質面での作業改善を図っていく方針だ。
残り50%掲載日: 2019年10月11日 | presented by 建設通信新聞