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  • 走行動画で劣化を推定/橋のたわみと揺れ AI解析/NTTドコモ、京都大学

    【9月末まで実証実験/大日本コンサル適用性検証担当 22年の実用化目指す】

     

     NTTドコモと京都大学は、橋梁を走行する車両と、 車両通過時の橋のたわみ・揺れを同時に動画で撮影して橋の劣化を推定する「橋梁劣化推定AI」を世界で初めて開発した。 実証フィールドを富山市が提供し、 9日から2020年9月30日まで実証実験する。適用性の検証は大日本コンサルタントが担当する。22年ごろまでの実用化を目指す。 長さ10-30m程度の橋梁は、一般的に目視や打音で点検するものの、技術者の技量で判断が異なる上、経験豊富な技術者の不足や足場設置コストといった課題もある。ドローンなどで撮影した画像から表面のひび割れや腐食などを検出する技術の開発も進んでいるが、表面にひび割れが発生した時は既に重大な損傷が起きていることが多く、効率よく点検する技術や早期補修のために劣化度を推定できる技術が必要となっている。

     

     開発した技術は、橋梁と橋梁上を走行する車両を一眼レフカメラで動画撮影し、車両の重量を推定した上で、橋梁の複数点のたわみから橋梁の劣化の有無をAI(人工知能)で推定する。車両通行量や設置環境といった状況が橋梁によって異なるため、定期点検やモニタリングで橋梁ごとのデータを蓄積し、AIでの劣化推定精度を向上させる。劣化の有無と同時に、劣化個所や劣化度も推定する技術の開発も進めている。5G(第5世代移動通信システム)を使えば、4Kや8Kなどの高精細な動画を大量に送信できるため、より精度の高い橋梁点検を実現できる。

     

     京都大学では、金哲佑大学院工学研究科社会基盤工学教授の協力のもと模型橋梁実験を実施し、車両重量と橋梁のたわみを同時に推定できることを確認した。あわせて、動画情報を基にAIで模型橋梁上の異常も検出できた。

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    掲載日: 2019年12月9日 | presented by 建設通信新聞

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