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東大生産研、プロドローン/海中・海底の観測を効率化/機動性備えたドローン開発
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>東大生産技術研究所海中観測実装工学研究センターの横田裕輔講師とプロドローン(名古屋市、河野雅一社長)は、海中、海底観測の効率化・高速化を目指して2つの新しい観測用ドローンを開発したと発表した。
時速40㎞以上で海面付近を高精度に位置制御しながら自動で往復できるドローンを活用することで、高いリアルタイム性や機動性を実現した海中、海底観測装置を試験的に開発し、静岡県焼津市沖で実験した。
海中観測機器投下型のドローンは、陸域運用で培われた定点保持・自動航行機能を応用して、海洋観測機器の自動投下・データ収録機能を搭載した。秒速5m以上の風と雨が降る荒天の時間帯もあった中で、15分おきに予定どおりの同一地点を繰り返し観測できることを確認した。この観測技術は、海洋把握の高速化・簡便化、複数点の同時把握、キロスケールの海洋構造把握、海洋音響工学の精度向上に利用可能という。
海面着水型のドローンは、海面着水という特異な機能を付けることで、海面で高精度GNSS(衛星測位システム)による精密衛星測位の機能を実現した。悪天候での観測に求められる海面保持性能と十分な位置データや動揺データを記録できることを確認し、海底地形調査・地殻変動調査などへの応用可能性があるとしている。また、機動的ブイ観測が可能であることも同時に示され、海洋環境の準リアルタイム計測実現のために利用可能という。
今後、研究開発を進めることで、より広い利用用途を実現する海洋観測ドローンの実現を目指す。
残り50%掲載日: 2020年5月14日 | presented by 建設通信新聞