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  • 大林組/転圧管理でCIMモデル/ロックフィルダムに適用

     大林組は、大阪府発注のロックフィルダム「安威川ダム建設工事」(大阪府茨木市)で、転圧管理システムを使って堤体盛立工の品質管理データからCIMモデルを自動生成する取り組みを始めた。ダム情報化施工技術「ODICT」の1つとして展開する。

     

     ロックフィルダムは、堤体材料に岩石や砂利、土などの自然材料を使用する。ダム中央部に粘土層のコアを置き、周囲に砂利層、外側に岩石を配置する。水の浸透や水圧に耐える構造で、各材料を振動ローラーで締固め、密度を高めることで空隙を減らし、堅固なダムを構築する。一般的には、まき出し厚(盛り土1層分の厚み)や転圧回数などが仕様で決まっており、任意の場所の密度や透水状況を確認することで施工品質を管理する。あわせて、大林組では転圧機に取り付けた加速度センサーで地盤変形係数や密度をリアルタイムで判定可能な「αシステム」を適用してきた。

     

     今回、導入した転圧管理システムは、αシステムの品質管理データと、転圧機に設置した全地球測位システム(GNSS)受信機で収集した軌跡情報・転圧回数を使って、転圧範囲のCIMモデルを自動生成する。3次元モデルに地盤変形係数や密度などの品質管理データといった属性データを自動で付与する。3Dモデル作成の労力がなくなるほか、品質データ付与時のヒューマンエラーによる手戻りの防止などにもつながる。

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    掲載日: 2020年5月22日 | presented by 建設通信新聞

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