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  • 現場から・鉄建建設JV 公共つくばエクスプレス沿線整備工事

    【HEP&JES工法を採用/エレメント活用、工期・工費低減】

     

     鉄建建設・石浜建設JVは、千葉県柏市で「公共つくばエクスプレス沿線整備工事(十余二船戸線箱型函渠築造)」を進めている。発注は千葉県県土整備部柏区画整理事務所。施工に当たっては、非開削工法を安全・早期に構築できるHEP&JES工法を採用しており、現在は上床版エレメントをオーガー式掘削機によって掘進作業している。2023年2月の完成を目指している。

     

     鉄建建設などが共同開発したHEP&JES工法は、道路や鉄道の下を非開削でアンダーパスを構築する工法。小断面のエレメントを土中にけん引掘進し、敷設するHEP(High speed Element Pull)工法と、特殊な継手でエレメント同士を結合し構造体を形成するJES(Jointed Element Structure)工法で構成され、従来のアンダーパス工事に比べてより安全に、精度良く、速く構築することを可能としている。

     

     特長として、掘進したエレメントをそのまま本体構造物として使うため、道路や鉄道下での掘進作業が1回で済み、路面や軌道に与える影響を少なくできる。さまざまな形状の構造物を構造上の長さの制限を受けずに構築できるなど自由度が高く、一体化した構造物を容易に構築することが可能だ。また、到達側の目的地からけん引するため精度良く施工できるほか、JESエレメントの本体利用により従来工法に比べて工期・工費が低減できる。今回の工事を含め141件の施工実績がある。

     

     工事は、国道16号線直下を横断する都市計画道路十余二船戸線のアンダーパスをHEP&JES工法で構築する。概要は工事延長33.3m、仕上がり内空断面18.2×6.4m(1層2径間)、発進立坑築造工、到達立坑築造工各1基。工事場所は柏市正連寺。6月末現在の進捗率は約28%。

     

     8、9の両日、行政関係者や建設コンサルタント、高速道路会社の社員ら約110人が参加し、現場見学会が開かれた。山田一弘現場代理人は「今後、クレーンなどを頻繁に使うので安全に注意しながら行っていきたい」と話している。

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    掲載日: 2020年7月13日 | presented by 建設通信新聞

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