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  • JR東海のリニア新幹線北品川工区/21年度にシールドマシン発進

    【施工=熊谷・大豊・徳倉JV】

     

     JR東海は、リニア中央新幹線(品川~名古屋間)のうち、「中央新幹線第一首都圏トンネル新設(北品川工区)」のシールドトンネル掘削工事を2021年度から開始する。同社初のシールド工事で、施工区間のほとんどが大深度(土被り最大90m)となる北品川工区の9.2㎞を掘り進む。JIMテクノロジーが製作し、熊谷組・大豊建設・徳倉建設JVが施工する。

     

     シールドマシンは4月、分割して北品川非常口に運び入れ、立坑の底(地下83m)で組み立て作業を開始した。組み立てを9月までに終え、10月から発進準備工事に入り、21年度の初めにも名古屋方面へ向けた掘削作業に着手する。同社は「シールドマシンの組み立て作業は、順調に進んでいる」とコメントした。

     

     シールドの発進地点となる北品川非常口の立坑は19年12月、中央新幹線の都市部非常口として初めて完成した。約5㎞ごとに設置した立坑は、営業開始後には非常口として活用する。

     

     北品川工区の工事は、第一首都圏トンネル(延長約37㎞)のうち、品川駅(東京都港区港南)から北品川非常口、東雪谷非常口を通り等々力非常口(川崎市中原区等々力)までの約9.2㎞を対象としたシールドトンネル工事。

     

     名古屋方面の掘進は8.2㎞で、途中4.7㎞地点で東雪谷非常口(立坑)を経由する。23年度までに等々力非常口へ到達後、マシンを解体し、発進地点から残りの東京方面約1㎞をシールド掘削する。工期は26年3月15日まで。

     

     マシンの諸元は外径が約14m、機長が約14.5mで、泥土圧式を採用。1日平均約20m、1カ月平均約400mを掘進する。カッターヘッドは長距離掘進に対応し、地山用と仮壁用のビットを交換しながら使い分ける。熊谷組とJIMテクノロジーが共同開発した「サンライズビット工法」により、遠隔操作で安全、スピーディーにビットを交換する。

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    掲載日: 2020年7月28日 | presented by 建設通信新聞

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