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日特建設/次世代型ボーリングマシン導入/1台で削孔・撹拌
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日特建設は、削孔能力に優れたロータリーパーカッション方式と、回転数・引き上げ速度をコントロールできるロータリー式の機能を兼ね備えたHUTTE社(ドイツ)製の次世代型ボーリングマシン「Hy Glanz Drill(ハイグランツドリル)」を導入した。日特建設が有するボーリング技術や地盤改良技術を生かしてオーダーメイドで製作した機材で、1台で地盤改良の高圧噴射も施工もできる。
ハイグランツドリルは、直径68mmから324mmまで対応可能なパーカッションヘッドと79mmから194mmまで対応可能なロータリーヘッドを装着したツインヘッド仕様の大型削孔機で、最大100mの大深度まで掘り進める。
従来のジェットグラウトの施工方法である兼用機施工やガイド管先行方式には、それぞれ「時間がかかる」「施工のスピードは速いが施工段階に応じて機械の入れ替えを要し、2台分の設置スペースも必要」という問題があった。同機材は、ツインヘッド仕様を採用することでガイド管先行方式では2台で担っていた機能を1台に集約し、迅速な施工を可能とした。
ケーシング長は一般的な機材の2倍の3mとすることで鉛直精度を向上させ、さらに本体の前方・後方にアウトリガーを装着することで大深度の注入工事で要求される削孔精度を確保している。
適用範囲はアンカー、集排水ボーリング、ダブルパッカー、ジェットグラウト凍結工法、マイクロパイル工法など。今後はWinBLADE工法やL-スピンコラム工法などにも対応することで、適用工種の拡大を目指す。
操作はコントロールパネルからの遠隔操作とし、ワイヤ式の非常停止装置や非常停止ボタンなどを装備することで安全性を高めている。ケーシングやロッドの着脱にはマニピュレーターとロッドマガジンを採用し、省力化と安全確保を両立している。
深度・推力・回転数などの削孔状況はモニターで確認でき、GNSS(全地球衛星測位システム)と連動させることで移動設置を自動化できる。将来的には地層検層システムとAI(人工知能)技術の融合による無人化も視野に入れている。
年内は社内での試験施工を実施し、実現場での使用は2021年以降としている。その後、実施工から得られた情報を基に、改善を加えながら保有台数を3-5年程度を目処に4、5台程度まで増やす方針だ。
残り50%掲載日: 2020年11月10日 | presented by 建設通信新聞