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  • 照度測定作業を効率化/関電工 端末に値を自動送信

     関電工は、ITシステムによる現場支援の一環として、建物竣工時に現場で行う照明設備の照度測定作業を、大幅に効率化できるシステムを開発した。BLE(Bluetooth・Low・Energy)通信により、照度測定値を自動的にタブレット端末に送信。市販のアプリケーションを使い、CAD図面上に測定値を直接入力できる。6月をめどに、施工現場での使用を開始する。

     

     照度測定は基本的に、測定者と記録者の2人1組で実施する。従来は、あらかじめ作成したシートに、現場内の各ポイントで得られた測定結果をその都度手書きで記入し、それを事務所に持ち帰りパソコンにデータ入力していた。手作業のため負担が大きく、ミスも発生しやすい状況にあった。

     

     今回開発した照度測定記録システムは、照度計とタブレットをBLE通信でつなぎ、遠隔測定と測定値の自動入力を可能にした。CAD図面上の測定ポイントを選択すると、そこの照度がモデルに反映される仕組みだ。電子化により、測定データの保護や測定時刻などメタ情報の保持にも役立つ。

     

     最大の特長は、市販のアプリケーション(AutoCAD)による直接入力が行える点だという。測定記録の変換作業が不要なほか、既存図面をそのまま使え、自在な編集やファイル出力も可能だ。対応ソフトウェアを拡張させるため、エクセル版の開発も進めている。

     

     測定対象も順次広げる。2018年度下期には絶縁抵抗、電圧・電流それぞれの測定記録システムも現場に導入する見通し。コンセント極性確認などにも活用する考えだ。

     

     いまのところは省力化に寄与する形で、省人化までは至っていないが、建物や地下施設内でも正確に機能する位置情報をプラスすれば、測定作業を1人でも行えるようになるとみている。

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    掲載日: 2018年2月22日 | presented by 建設通信新聞

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