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若築建設/吊荷の回転を遠隔制御/誘導ロープ不要 危険回避
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>若築建設は、クレーン揚重作業で発生する上空・水中での吊荷の水平回転を遠隔操作で制御する装置「水中ジャイロ」を開発した。「那覇港(浦添ふ頭地区)防波堤(浦添第一)(災害復旧)築造工事」の根固ブロック据え付けに適用した。
港湾工事などにおいて、クレーンで重量物を持ち上げる場合、 上昇・下降させる際に吊荷が水平に回転して適切な位置への誘導が難しく、水中では潜水士が誘導用のロープを持つ必要があり、 吊荷への接近などの危険性があった。
水中ジャイロは、内部のフライホイールが高速回転してジャイロ効果を利用して吊荷の水平回転を制御できる。陸上・船上で作業員がタブレットを使って吊荷の向きを遠隔操作できる。吊荷が上空にあって操作者が視認できる場合は目視で方向を確認して操作し、水中などの視認できない場合は装置に内蔵した方位計の値を確認しながら操作する。あらかじめ吊荷の据付方位が決まっている場合は、事前に方位を設定して半自動で目標方位に回転させることも可能。高精度方位計と1㎡当たり325tの慣性モーメントによって、潮流のある場所でもブロックの向きを制御できる。潜水士が誘導ロープを持つ必要がなく、吊荷への接近などのリスク軽減につながる。
既に普及している水中可視化技術や水中位置測位技術を併用すれば、潜水士の作業負担を軽減できる。使用環境は水深20m以内で、通信可能範囲は100m程度となっている。
残り50%掲載日: 2020年11月27日 | presented by 建設通信新聞