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AIが越波を検知/カメラ画像で判定可能/日本気象協会とArithmer
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日本気象協会とArithmer(東京都港区、大田佳宏社長)は、カメラ画像をAI(人工知能)で分析して越波の発生をリアルタイムで確認・検知できる技術を開発し、特許を出願している。従来技術では必要だった基準線などの複雑な設定を必要とせず、画像のみで波の侵入を検知・判定できるため、容易に運用を始めることができる。今後、道路管理者向けのサービスに応用し、越波対策の効率化や高度化への貢献を目指す。
同技術は、道路監視カメラの画像から道路、走行車両、護岸、高波といった要素を抽出し、それらを組み合わせて解析することで、高波が道路にかかる状況を自動的に検知する技術だ。各要素の抽出には、深層学習を活用している。
海岸沿いの道路では、台風や低気圧の接近や通過に伴い高波が道路の護岸を越え、車両の走行が危険な状態になることがある。そのため、道路管理者は越波の発生を速やかに検知し、巡回・監視の強化や通行規制などの対策をとる。
越波の発生は、監視員が現地で目視確認することで道路へのしぶきや波のかかり具合を詳細に把握し、最適な道路管理を実施しているが、現地での確認は監視員が被災するリスクがある。今回開発した技術を利用することで、道路管理者は安全な場所から越波を監視することができるようになり、越波対策の効率化や高度化につなげることが可能となる。
残り50%掲載日: 2020年12月14日 | presented by 建設通信新聞