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  • 乾式外装システム「プラスリム工法」改良/外断熱、薄型大判タイルに対応/東急建設

    【環境配慮と意匠性を両立】

     

     東急建設は、自社開発の乾式外装システム「プラスリム工法」を改良し、外断熱仕様や薄型大判タイルへの対応を可能とした。これにより外壁リニューアルで外断熱改修による環境配慮と意匠性の両面から建物の価値向上が実現できるとしている。

     

     同工法は、劣化によって仕上げ材の剥落が懸念される既存外壁に、特殊形状のアルミ製レール下地を固定し、薄型のGRCパネル(ガラス繊維補強セメント板)をはめ込んで取り付ける乾式外壁被覆改修工法で、最低約50mmの厚さで「スリム」に仕上がるのが特長。同社とニチアスセムクリート(東京都中央区)など3社が2014年に共同開発した。

     

     今回の改良では、環境配慮や省エネルギーへの関心が高まり、今後より一層の増加が見込まれる建物の外断熱改修に対応するため、外断熱材分の仕上厚みが出ないよう外断熱仕様の納まりを変更。スリムな仕上げを実現しつつ外断熱改良できるようにした。

     

     また、意匠性が高く高級感ある風合いから需要が高まっている一方で、タイルに厚みがないため接合部材や剥落防止具を使うことが難しく剥落危険性のあった薄型大判タイル仕上げにも対応できるよう新たな機械式固定方法を開発した。貫通孔を設けたタイルにあらかじめ剥落防止金物を装着してGRCパネルを打設し、剥落防止金物とGRCタイルが定着することでタイル剥落を防ぐ。小口タイルの剥落防止策として使われる特殊なピンを採用することで金物が表から目立たず意匠性も確保できる。特許申請中だ。

     

     このほか、よりスムーズに取り付けができるようにGRCパネルのかんごう部にアルミ金物を打ち込み補強することで作業効率を改善した。

     

     同社は、相模原市にある技術研究所の外壁改修の一部に今回改良した同工法を採用。3種類の薄型大判タイルで仕上げ施工しており=写真、見学することも可能としている。

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    掲載日: 2021年3月9日 | presented by 建設通信新聞

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