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伊MEP社の鉄筋加工設備導入/世界初 レール自走式 月産400t/ディビーエス
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鉄筋工事業のディビーエス(愛知県豊橋市、山本俊輔社長)は、より生産性の高い鉄筋工事を目指し、イタリアMEP社の最新の鉄筋加工設備を導入、5月から本格運用する。同設備は岡谷鋼機(名古屋市)が国内正規代理店を務め、導入する国内1号機。単一鉄筋加工設備としては世界最大級で長さ30m、幅18m。長さ12mまでの鉄筋径D10からD29までの鉄筋を切断曲げ加工でき、背面に18個の12mまでの積層型材料ストッカーを持つ。
同設備の特徴は世界初のレール自走式の鉄筋加工機で、加工機自身がストッカーまで材料を取りに行き、切断と曲げ加工を行い、個別に動作する集荷機の上に加工品を選別する。導入は世界で4台目で、アジアでの設置は初めてという。単体稼働で月産400tを目指す。鉄筋加工では小径から大径まで切断、曲げ、仕分けを1台でこなすマルチタスク機は珍しく、国内では例がない。
MEP社はイタリアの老舗鉄筋加工機専業メーカーで、NC鉄筋加工機を得意とする。今回はディビーエス向けに特注設備となっているが、既存ラインアップでは特にコイル鉄筋の矯直で他社をリードするパテントを持ち、日本マーケットでも今後普及が見込まれる新型バーインコイル製品、コンパクトコイルにも焦点を当てている。
今回の日本進出で高い加工精度と生産効率をPRするとともに、岡谷鋼機主導で国内の鉄筋積算システムとの連携も目指している。QRコードやタッチパネルによる入力を受け付けるだけでなく、加工プロセスを一元化でき、新しい鉄筋加工を提案していく。
鉄筋定着板のDBヘッド定着工法でも知られるディビーエスの山本社長は「従来は生産性を高めることが難しかったこの業界で初めて人手不足を意識した生産設備。大きな工場にありがちな材料の置きすぎや移動量の多さを解消し、加工前のリードタイムの節約には絶大な効果がある」と話す。
さらに「NC制御なので材料の性質の変化にも対応しやすく、これまで時間がかかっていた大アール加工も得意なので時間の短縮も図れる。また玉掛作業も減り、光学センサーも備え、立ち入り禁止エリアも徹底し場内の安全にも寄与する」とし、さらなる合理化のために生産システムを改良し、より生産性の高い鉄筋工事を目指す。無人もしくは材料管理者の1人でオペレーションができ、24時間の鉄筋加工も可能だ。
また、スタンドアローンでの活用でなく、設備とオフィスをLANで結び、オフィスからオンラインで加工情報を与えるシステムを構築中で、6月にはコイル鉄筋NC加工機を導入し、今秋発売予定のトピー工業のTAコイル(コンパクトコイル)のデリバリーに備える。機械側のAI(人工知能)技術で材料の取り合わせを考慮し、歩留まりの向上も図る。
残り50%掲載日: 2018年4月27日 | presented by 建設通信新聞