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国交省とNEXCO東日本/外環三郷南~高谷間15.5kmが開通
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【国道298号も供用、都心交通円滑化】
国土交通省とNEXCO東日本が整備を進めてきた東京外かく環状道路(外環)三郷南IC(埼玉県三郷市鷹野)~高谷JCT(千葉県市川市高谷)間約15.5㎞が2日午後4時開通した。都心の交通円滑化、物流の生産性向上、関東各地や湾岸エリアの広域的な観光交流の促進などの効果が期待される。また、並走する国道298号の国道6号(同松戸市上矢切)~国道357号(市川市高谷)間約11.4㎞も同日に供用を開始し、慢性化する渋滞の緩和が見込まれる。
同日午前に(仮称)北千葉JCT付近の掘割区間(市川市)内で開かれた開通式で、石井啓一国土交通相は「1969年に都市計画決定されたが、地元からの要請をいただき、沿道環境に配慮した計画に見直しつつ事業を進めた。半世紀という長い歳月がかかったが、開通の日を迎えることができた」とあいさつ。
さらに「東京都心の渋滞が緩和するとともに利便性や生産性の向上、広域的な観光交流の促進、広域防災機能の強化など、その効果は首都圏に広く及ぶことが期待される」と語った。
千葉県選出の秋本真利国土交通大臣政務官も「この開通は東京湾アクアライン以来の千葉県に対するインパクトだ」と力を込めた。
来賓の森田健作千葉県知事は「本県から都心を通ることなく関東各地にアクセスが可能となり、物流の生産性向上や観光交流の促進などが期待される。沿線地域においては慢性的な交通混雑の緩和や生活道路の安全性向上に大きな役割を果たす」と述べた。
NEXCO東日本の廣瀬博社長は「この道路が地域のみなさんに愛され、活用される大切な道路となるよう努力するとともに、外環のネットワーク効果をより一層発揮させるべく、東名JCT~大泉JCT間も鋭意整備を進める」との決意を示した。
その後、これら関係者や地元選出の国会議員、三郷、松戸、市川の3市長、石川雄一国土交通省道路局長、泊宏関東地方整備局長、高橋知道NEXCO東日本執行役員関東支社長、近隣の小学校の児童らでテープカットとくす玉開披した。最後に千葉県立市川昴高校吹奏楽部のマーチング演奏の中、通り初めを行った。
三郷南IC~高谷IC間約15.5kmは埼玉、東京、千葉の3都県にまたがり、千葉県区間が約12.1kmを占める。約9.8kmの掘割区間の地上は国道298号が通る。ともに4車線。事業費は外環約15.5kmが約9100億円、298号約12.1km(松戸市小山~市川市高谷)が約5635億円。
【長机を並べてカンパイリレー/外環開通前夜祭】
東京外かく環状道路(千葉県区間)整備促進市川・松戸市民会議は1日夜、東京外環自動車道開通記念トンネル体験前夜祭「東京カンパイ自動車道」を東京外かく環状道路(外環)の(仮称)北千葉JCT付近(市川市)で開いた。掘割区間内の道路上に一直線に並べられたロングテーブルで、参加者らは千葉県区間(約12.1km)が大半を占める三郷南IC~高谷JCT間約15.5kmの開通を祝った。
イベントには約3000人の応募から選ばれた約400人がドレスコードの白、青、緑の服を身にまとい、青と緑の風船が付けられたロングテーブルに向かい合って着席。片岡直公市川商工会議所会頭、中山政明松戸商工会議所会頭、甲斐一洋関東地方整備局首都国道事務所長があいさつした後、トランペットのファンファーレとともに来賓を含む約600人で乾杯。参加者らは市川、松戸に縁のある企業から提供された軽食やジュースを味わいながら、しばらく歓談した。
その後、5月12日に開催された、外環整備にかかわった設計者や現場監督、職人らを取り上げた写真展『俺の外環』の出演者中8人が登壇。それぞれコメントした後、テーブルの端から端まで全員でカンパイリレーした。
会場には『俺の外環』のパネルも展示された。
残り50%掲載日: 2018年6月5日 | presented by 建設通信新聞