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トップライズ/UAVで開水路点検/3Dデータで変状検出作業効率2.8倍に
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>トップライズ(新潟市、大滝充司社長)は、カーネギーメロン大学機械工学科の嶋田憲司教授研究室と共同で、農業用開水路内をUAV(無人航空機)で点検するオートパイロットシステムと作業経路を自動計算するカバレッジプランナーを開発した。UAVが開水路内を自動で飛行して写真を撮影するほか、3次元データを取得して損傷などの変状を検出する。人手による点検作業と比べ、1日の現地調査の作業量を約2.8倍まで効率化できる。
オートパイロットシステムによりUAVは開水路内を自動で飛行し、壁面と底面を撮影する。基地局として車両を利用するため、機体の監視やバッテリー運搬、撮影した画像の確認ができる。
カバレッジプランナーはUAVの性能やバッテリー交換時間、交通状況を考慮して、調査する開水路を網羅するためのUAVと車両の経路を自動で計画する。手作業で経路を計画する場合は膨大な時間がかかるが、カバレッジプランナーにより効率的な立案が可能。機体に問題が発生した際や道路状況の変化により計画が中断された時はオンラインで即時に計画を変更できる。
UAVは空間を認識するため3次元点群データをリアルタイムに生成しながら飛行しており、その点群データを基に開水路の3次元データを作成し、変状個所を検出できる。3次元データは位置情報を取得しているため、変状はモデルデータでも確認できるように表記される。3次元データによりパソコンで仮想的に点検を行い、調査票を作成できる。
従来は開水路内に点検員が入って調査しており、1日の現地調査の標準作業量は500㎡だった。開発したシステムでは1日で2.8倍となる約1400㎡まで点検調査が可能となる。
同大学が中小企業と共同で研究するのは初めて。8月には共同研究が終了し、その後は実証実験に取り組む。同社はこれらのシステムを活用した3次元データによる開水路の点検調査事業を展開する。
残り50%掲載日: 2018年6月13日 | presented by 建設通信新聞