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スイス製・4輪多関節型作業機械/スパイダーMを実演/アスロード
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【急傾斜地でも楽々作業】
アスロード(大阪市、石坂嘉治社長)は16、20、21日の3日間、福岡県筑前町で4輪多関節型作業機械スパイダーMのデモンストレーションを行った。傾斜地や河川、山間部で作業できるため、土木工事や林業に加え、災害支援・復旧への活用も期待されている。20日は雨が降る中、建設業や林業、建設コンサルタントの関係者約30人が参加し、性能の高さを体感した。
スパイダーMは、スイスのメンツィムック社製で、サナース(横浜市)が日本総代理店となる。デモンストレーションには、アスロードから石坂社長のほか、九州営業所の佐々木元部長、阿野博孝業務部長、サナースからマテハンシステム事業部の元井政美事業部長、権田光夫技師、李沢光雄主任らが参加した。
特徴は、油圧駆動の脚を独立制御し伸縮も可能で、複雑な地形でも操縦席は安定した姿勢を保つ。操縦室は最高2m弱まで上昇する。これによって河川の中での作業も可能になる。登坂能力は傾斜勾配角度45度となっており、機体の後部に取り付けた伸縮可能なアウトリガーで安定性を保つ。セーフティーウィンチも取り付けられる。
使用できるアタッチメントはバケットやグラップル、ハーベスタ、マルチャー、ハンマー、ドリルなど多種多様で、用途に合わせて簡単に付け替えができる。車幅は最小2.4mになり、トレーラーで現地に運ぶ。燃料タンクは補助を合わせて軽油435リットル。燃費は1時間当たり10-11リットルで、1週間程度給油なしで作業できる。滑らかな可動は自動グリーシング装置が支える。
デモンストレーションでは、森林作業用タイヤにチェーンを装着してぬかるんだ土や瓦礫の上を走行し、グラップルで瓦礫を移動させた。斜面を登ったり、グラップルからバケットへの付け替えも行った。参加者もアームの伸縮や回転などの操縦を体験した。
国内では4台販売されており、森林の伐採のほか、太陽光発電パネルの杭打ちに使用されている。サナースの元井部長は、「4輪が地面に着いていることを意識するよう訓練する。熟練のオペレーターなら1週間程度で操縦できるようになる」と話した。
アスロードでは、実演を通して顧客の要望を反映させた上で、用途に合わせたアタッチメントとオペレーター、安全を含む作業管理をセットにしたチームスパイダーで依頼の作業を担う予定だ。石坂社長は、「通常の建設機械では入っていけない場所で作業ができる。災害復旧や人命救助の面でもお手伝いしたい」と話した。
残り50%掲載日: 2018年6月22日 | presented by 建設通信新聞