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  • スコープ/リニア新幹線整備が本格化/難工事中心に先行発注

     ◇主要18件契約、14件着工


     JR東海が、東京・品川~名古屋間で2027年開業を目指すリニア中央新幹線の建設プロジェクトで、本線・駅部の工事が本格化してきた。土かぶりが1000メートルを超す南アルプストンネルをはじめ、品川や名古屋の両ターミナル駅など、工期が長く施工難度の高い工事を中心に先行して発注が進み、鉄道建設・運輸施設整備支援機構への業務委託区間を含め、これまでに主要18件の工事契約を締結。うち14件で工事が始まっている。未着手区間の工事も準備が整い次第、発注手続きに入る。(編集部・遠藤奨吾)



     総工費5・5兆円を投じて建設を進めるリニア新幹線の品川~名古屋間(延長286キロ)。14年10月に工事実施計画が国土交通相に認可され、同12月に品川と名古屋側のターミナル駅の準備工事に着手した。


     その後、本線工事の初弾となる南アルプストンネル(延長約25キロ)の山梨工区が15年12月、品川駅南・北工区が16年1月に本格着工した。



     JR東海は「難工事が予想される南アルプスやターミナル駅などの発注手続きを先行して進める」(柘植康英社長)とし、27年開業に遅れが生じないように発注手続きを進めてきた。


     長期の工事では発注時点で現場のリスクを先取りすることが難しく、施工者となる建設会社との契約交渉は難航。品川・名古屋の両ターミナル駅については工区・工程を分割しながら段階的に発注する方式を採用した。


     事業の円滑実施に向け、山岳トンネルでは南アルプスに次ぐ規模の中央アルプストンネル(延長約23キロ)のほか、山梨県内の橋梁を中心とした明かり区間などを含む延長計約58キロの工事については鉄道運輸機構に発注業務を委託。既に工事2件が発注済みの中央アルプストンネルでは、残る本線トンネル区間の工事2件も17年度中に入札を行う見通しだ。

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    掲載日: 2017年6月29日 | presented by 日刊建設工業新聞

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