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  • BIM/CIM推進/各整備局にモデル事務所/ノウハウ蓄積、活用を先導/国交省

     国土交通省は、調査・設計から施工、検査、維持管理に至るまで、建設生産・管理システムのプロセス全体に一貫して3次元データ(3次元モデル)を用いる「BIM/CIM」の推進に力を入れる。各地方整備局ごとにBIM/CIMの活用に率先して取り組む“モデル事務所”の設置を検討。生産性の向上をターゲットにBIM/CIMの導入を加速化させる。 国際的な動向として、建設分野における3次元データ化の取り組みが“BIM”と定義されていることから、従来の「CIM導入推進委員会」の名称を「BIM/CIM推進委員会」に変更する。

     

     これまでの検討の流れを踏まえながら、「ガイドライン・要領基準改定」「実施体制検討」「国際標準対応」「活用促進」の4つのワーキンググループに再編。CIM導入ガイドラインの拡充や、3次元データ(3次元モデル)の契約図書としての活用などに取り組む方針だ。

     

     各地方整備局ごとに『BIM/CIM活用モデル事務所』を設置して、BIM/CIMの導入を加速させる。

     

     2018年度は、CIM導入ガイドラインの改定として、「下水道」や「砂防・地すべり」分野の拡充を検討。将来的に3次元モデルを契約図書として活用していくことも念頭に、3次元モデルの標準仕様となる「表記標準(案)」の整備も進めていく。

     

     CIMモデルの作成ルールとなる「表記標準(案)」は、全工種に共通する事項をまとめた「共通編」と土工、橋梁、トンネル、ダム、河川構造物の「各分野編」の作成を計画。昨年度に策定した「共通編」と「土工編」、橋梁上部工(鋼橋、PC橋)・下部工を対象とする「橋梁編」に続き、「トンネル編」「ダム編」「河川編」の作成を見込む。

     

     一方で、BIM/CIMを活用した、これまでの事業(業務・工事)に対するフォローアップとして、施工段階をターゲットに、施工に際して必要だった地質データや地形データのレベル(点群密度や計測方法)、CIMモデルの詳細度、属性情報の項目などを検証する検討業務を発注。

     

     検証に基づく、改善の方針を他現場に展開することで、BIM/CIMの活用によるフロントローディングの実践につなげる。

     

     25年度までに「2割向上」の目標を掲げるi-Constructionの推進による生産性の向上効果を把握するための「定量的な評価指標」の策定にも取り組む。

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    掲載日: 2018年9月4日 | presented by 建設通信新聞

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